駒ヶ根→新宿、新宿→仙台と昼行高速バスを乗り継ぎ、いよいよ盛岡への旅も最終局面となりました。パート3となる今回は、仙台から盛岡へと向かう
「アーバン号」での旅の模様をお送りしていきます!!
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★旅行記のバックナンバーは下記リンクからどうぞ。
盛岡への旅① 新宿-伊那駒ヶ根線IN3606便(伊那バス24186号車)
盛岡への旅② 東京-福島・仙台線B504便(ウィラーエクスプレス仙台481号車)
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さて、こちらのアーバン号ですが、上述の通り仙台駅~盛岡駅までを結ぶ高速路線バスです。実車距離185km、所要時間は2時間27分となっています。長野県に住む私にとって馴染みのある「みすずハイウェイバス」の実車距離が167.2km/3時間11分~26分ですから、ちょうどこの路線に乗るような感覚です。
運行会社の陣容は、岩手県交通、岩手県北バス、ジェイアールバス東北、東日本急行、宮城交通の5社。東北を代表するバス事業者が勢ぞろいしています。運行本数も30分~1時間に1本ずつと高頻度に運行されており、同じ区間を運行する東北新幹線の需要と見事に両立されています。
・岩手県交通のサイト
http://www.iwatekenkotsu.co.jp/aban190621.html
予定の便を待つ間、発着するアーバン号を何便か眺めていたのですが、どれも通勤・通学客を中心としてほとんど満席でした。都市間を格安で結ぶ高速バス路線の需要の高さを目の当たりにしました。
私の乗る便は、岩手県交通が運行する19:10発の便です(※ダイヤ改正に伴い、現在は運行会社が変更されています)。仙台駅の西側にある宮城交通の「宮交仙台高速バスセンター」にてバスの到着を待ちます。
盛岡-仙台線『アーバン号』
19:10 仙台駅前→盛岡駅西口行き
<1号車>
岩手県交通296号車
車種:三菱ふそう エアロエース
型式:BKG-MS96JP
年式:不明
ナンバー:盛岡200か296
所属営業所:岩手県交通 矢巾営業所
なんとブルーリボンカラーのエアロエースじゃありませんか!!岩手県交通といえば国際興業グループ。となれば当然いすゞ・ガーラに乗れるのだろうと思っていたら、良い意味で期待を裏切られましたw
しかも、私の好きな6M70エンジン車(どうせお前はエンジン音とみなせば全部好きだろというツッコミは無しで)。自由席ということもあり、エンジンの音を楽しめる最後部に陣取りました。
コンセント等はありませんが、枕の部分がフカフカなハイスタンダードシートです。お陰で、ゆったりとしたバス旅を楽しめそうですね(^^)
あまり見かけないブルーリボンカラーのエアロエースでの旅、バッチリ堪能して参りたいと思います。
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宮交仙台高速バスセンター前を発車したバスは、仙台駅から5分ほどのところにある広瀬通り1番町バス停に停車します。ここで乗車扱いを行ったら、早くも乗車扱いは終了です。後はそのまま西へ走って東北道・仙台宮城ICへ。アーバン号が完全なる仙台-盛岡駅間の輸送に特化した路線であることが見て取れます。
東北道を北上し、岩手県へと入ります。
そして、平泉にある中尊寺PAにて休憩となります。
ここでの休憩時間はなんと5分!撮影などもいそいそと済ませます。
隣には、けんじライナーを担当するガーラ2000のお姿。
岩手県交通2066号車(KL-LV774R2)
こちらは、仙台駅(東口)から花巻市までを結ぶ路線です。なるほど、宮沢賢治の故郷が花巻市なので、路線名称もそうなっているというわけですね!
ごく短い休憩を終え、私の乗るバスも発車となります。
10分休憩でも結構短く感じますが、5分休憩となるともはや停車なのではと思わないではないです(^^;
暫くは山間部を走っていましたが、盛岡市が見えてくると急激に明かりが増えてきます。気づけばバスは速度を落とし、盛岡南インターから盛岡駅へ。
盛岡駅西口の降車場所には、21時半頃の到着でした。
ほぼ定刻通りの到着です。運転手さん、お疲れ様でした!!
ここまでのバス旅を思うと、アーバン号の約2時間半の旅は殊更に短く感じます。でも、最後部の座席で6M70のガラガラとしたエンジン音を楽しみ、快適なエアロエースにフワフワと揺られての旅となったので、大満足です♪
岩手に入るころから、雨は上がっていました。残暑の折、少しひんやりとした盛岡の空気を感じながら、今回の旅の余韻に浸ることができました。
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これをもって、駒ヶ根~盛岡という昼行3路線乗り継ぎの旅のシリーズ記事を終了します。いかがでしたでしょうか?
ちなみに、今回の旅の模様を簡単にまとめると、このようになります。
・総所要時間:約15時間
・総乗車時間:約12時間半
・総移動距離:791km
<路線距離内訳>
駒ヶ根→新宿=236km
新宿→仙台=370km
仙台→盛岡=185km
日本最長昼行バスと名高い
『スカイ号(青森・弘前-東京線)』の乗車時間が10時間50分、路線距離が約715kmであることを考えると、それを上回る長大な旅となりました。もう笑うしかありませんwwww
個人的には、こういう旅も悪くないです。時間と状況の許す限り、折を見ては出かけてみたいものですね。
さすがにこんなコースを辿るのは私くらいだと思いますが、このどれかの路線を利用して皆様がバス旅に出かける際、今シリーズ記事が少しでもお役に立てれば幸いです。