前回の記事の帰り便となります。
今回はフジエクスプレス担当のFJ3623便をセレクトしたのですが...2号車に信南交通の貸切車が入ったので、そっちに乗ってみることにしました。
先にネタバレしちゃいますが...
乗車したのは、なんと!!
信南交通に最後に残る
V8エンジン搭載エアロクイーンII・483号車でした!!
◆新宿-伊那駒ヶ根線 FJ3623便
17:35 バスタ新宿発→伊那バス駒ヶ根車庫行き
2号車:信南交通483号車
車種:三菱ふそう エアロクイーンII
型式:KL-MS86MP
年式:2005年式
ナンバー:松本200か483
所属営業所:信南交通 飯田本社営業所
なんという偶然、なんという幸運でしょうか...!!
信南交通ではすっかり希少車種となったMS8系、しかもフロント2枚窓の観光型エアロクイーンII。まさかこいつに乗れるなんて、とても嬉しいです!!
信南交通では、今年も順当に2台の貸切車が導入され、入れ替わりに2台のエアロクイーンII・139号車と140号車がそれぞれ引退しました。高速車のMS8系も今年5月に全廃となった今、信南交通に残るMS8系は、この483号車と579号車のみとなりました。特に483号車は、現在では唯一のV8エンジン搭載車であり、当てようと思って引き当てられるような車種ではありません。
だからでしょうか、ピカピカに磨かれた優美なボディ、現在に至るも色あせない素晴らしいデザインに、ただただ感激していました。
また、この日は1号車もなかなか濃いヤツが来てくれました♪
1号車:フジエクスプレスT8601号車
車種:日産ディーゼル スペースアロー
型式:ADG-RA273RBN
年式:2006年式
ナンバー:品川230い8601
所属営業所:フジエクスプレス 東京営業所
これまた、フジエクスプレス東京営業所の一点ものであるスペースアロー・T8601号車となりました!この日のラインナップ、メンバーが濃すぎです(^^;
以上2台で、終点・伊那バス駒ヶ根車庫まで向かいます。
2号車の乗車改札を受け、車内へと入ります。この日のお席は8B席です。
うわぁ...!!
赤色のモケットで統一され、暖色系ランプが輝く豪華絢爛な車内です。まさに「エアロクイーン」の名に相応しい、エレガントな内装となっています。
着座すると、暖かな照明に照らされた車内空間が迎えてくれます。
旅の特別感をありありと感じる、温かみのある車内です。
シートはハイスタンダード仕様。
といっても、最新型のシートに勝るとも劣らない、フカフカで快適なシートです。
6番席まで補助席があり、後方9番・10番席は回転式サロンシートとなります。
従って、補助席も含めた乗車定員は51人です。
サロン席には、豪華なシャンデリアが設えてあります。
最後部の間接照明もいい感じです♪
自席を見上げると、MS8系らしさを感じる荷物棚とエアコン吹出口。
これを見て、信南交通では最古参となる貸切車であることを思い出しましたw
乗り心地は、さすがのMS8系です。
重たい高出力型エンジンを積んでいる後方でさえも揺れがフワフワと柔らかく、ボディ剛性も強いので、車酔いしそうな揺れを起こし難くなっています。
混雑する都内や首都高でストップアンドゴーを繰り返しますが、走りも快適です。プシュプシュと軽快に決まるシフトチェンジ、ゴロゴロとした重低音を響かせる8M21エンジンのサウンドが何とも言えず心地よいです。私がこんな趣味をしているからでしょうが、もう気分はファーストクラス。後方席にして良かった(^^)
豪華な車内に包まれ、特別感を味わいながらゆったりと旅を楽しみました。
休憩場所の双葉SAに到着です。
暖色系の照明で、夜の姿もふくよかで美しいです...!
1号車のT8601号車も少し離れたところに停車。
FJ3623便の2台編成は、ここで20分の休憩となります。
ほどなくして、同時刻にバスタ新宿を発したおんたけ交通のON3904便も到着です。この日はなんと、おんたけ交通もレアな代走運行でした!
おんたけ交通のエアロエース・305号車(BKG-MS96JP)です。普段は最新型のMS0系エアロエース・306号車が担当しているのですが、この日は代打バッターの登板となりました。
いやはや。
なんとも濃いメンバーたちが双葉SAに集結したもんです(^^;
FJ3623便は、一足先に双葉SAを後にします。
ここからは長野県に向けて一気に高度を上げていきますが、私の乗る信南交通483号車は急坂も余裕でクリアです!
岡谷JCTを過ぎたところで、運転手さんから中央道辰野に到着する旨の案内放送が流れます。
順当に中央道辰野→中央道箕輪→伊那インター前→伊那バスターミナル→沢渡→宮田→駒ヶ根バスターミナルと降車扱いを行っていきます。この日、終点の駒ヶ根車庫まで乗車したのは私一人だけでした。
駒ヶ根BTから車庫までの8分間、豪華なクイーンの車内を独り占めです(^^)
そんな時間も長くは続かず、バスは終点の伊那バス駒ヶ根車庫まで到着しました。
もっと楽しんでいたかったですが、これだけでも大満足です。
運転手さん、今日もありがとうございました。お疲れ様でした!!
483号車を最後まできちんとお見送り。
バスはこの後、飯田へと直接回送されていきました。
希少な483号車に乗れたこともそうですし、エアロクイーンIIで新宿から駒ヶ根までの旅を楽しめるなんて、なんという贅沢な時間でしょうか。考えてみたら、クイーンIIに乗れたこと自体が久々だったので、その意味でも大満足な旅となりました。
これからも、まだまだ元気で頑張って欲しいですね(^^)