今年の春はなんだか慌ただしいです。
桜は2週間も早く咲いたし、本業の方も目の回るような忙しさ。芽吹く季節に漸く心のゆとりが出てきたかと思えば、今度は感染症の波が再燃。いったいどうなってしまうのでしょうか...
そんな状況でも桜は美しく咲き、伊那市の春を彩ってくれました。忙しさの中でちょいちょい撮り溜めた写真とともに、今年の桜の季節を振り返ってみたいと思います!
満開の桜とともに
伊那市街地と高遠町を結ぶ高遠線(高遠本線)には、途中に桜の美しいスポットがいくつかあります。特に、高遠へと向かう河岸段丘の沿線に咲く桜の花と絡めて撮ったらさぞかし綺麗だろうと思い、満開を迎えた時を見計らって撮りに行ってみました。
まずは朝方。
やわらかな朝日と満開の桜が、なかなか良い感じです。学生さんたちは毎日こんな景色を楽しみながら通学できているなんて、羨ましい限りです。
次は夕方。この時間帯はちょうど順光になるので、朝とはまた雰囲気が変わって良い感じ。
国鉄復刻塗装の日デUA・L538-99206号車も来てくれて、多様なメンバーが目を楽しませてくれました。
高遠さくら祭りシャトルバス
個人的に、春の高遠城址公園と言えば!というイベント。運行を担当するのはジェイアールバス関東ですが、お膝元の中央道支店のほか、各地の支店から様々な車両が応援に駆けつけてくれます。
ジェイアールバス関東L531-01506号車(KL-LV280N1改)
ジェイアールバス関東L538-04510号車(KL-UA452KAN改)
こちらの2台は小諸支店から応援に来てくれました。主に高遠城址公園から、高低差の大きい付近の駐車場への乗客輸送を担っています。余談ながら、L538-04510号車は、東急バスからの移籍時に桜まつりシャトルバスでデビューした車両です。当時のナンバーは「松本200か1258」でした。
また、私は出会えませんでしたが、諏訪支店の貸切登録エアロエース、長野原支店のスペースアローも来てくれていたらしいです。
ジェイアールバス関東M127-04505号車(KK-RX4JFEA)
ジェイアールバス関東L338-01507号車(KK-RM252GAN)
こちらの2台は中央道支店でお馴染みの車両たちです。高遠駅から高遠城址公園の外周を巡るお花見循環バスを担当しています。フロントエプロンにも、「高遠さくら祭り花見循環バス」と書かれていますね。
高遠城址公園の観光バス
斯様な情勢下、高遠城址公園の駐車場に観光バスの姿はほとんどありませんでした。それでも時たま観光バスが登ってきては、高遠の桜を楽しんでいかれていました。
岐阜バス "Seiryu Prince" 1602号車(QTG-MS96VP)
三重交通5531号車(QRG-RU1ASCJ)
豊鉄観光バス2025号車(2TG-MS06GP)
名阪近鉄バス3872号車(2RG-RU1ESDA)
アルピコ交通16754号車(QTG-RU1ASCA)
フクトミ観光バス111号車(2TG-MS06GP)
ご覧頂いたとおり、ほとんどが県内あるいは近県の事業者でした。内装が気になって窓辺に目をやれば、バスの車内にはアルコール消毒液が置いてあったほか、全ての座席には飛沫防止シールドが設置されている会社ばかりでした。感染対策に万全を期してのツアーを催行されていることが伝わってきます。
観光バスの並びも、見ている限りこのくらいの規模が最大でした。
駐車場にところ狭しと並ぶ観光バスの姿、また見られる日が来るといいのですが。
高速バス×桜(伊那市じゃないですが)
高遠の桜がすっかり散った頃、伊那バス駒ヶ根車庫周辺で今を盛りと咲き誇る桜の木を見つけました。ちょうどよかったので、高速バス・新宿-伊那駒ヶ根線とのツーショットを頂いてみました。
KO3611便 京王バスX61812号車(2TG-RU1ASDA)
YK3628便 山梨交通C781号車(KL-LV774R2)
ここに桜の木が何本かあるのは知っていたのですが、高遠の桜より1週間も遅く見頃を迎える桜だったとは知りませんでした。お陰様で、馴染みのある高速バスを春らしい情景で彩ることができました。
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ここまで、今年の桜にまつわる風景をお送りしてきました。昨年の春が惨憺たるものだっただけに、今年の春は特別な気持ちで過ごしました。変わらないものなんてないけれど、当たり前にあった光景はこうも突然に消えてしまうものなんだと痛感し、その時その時の情景を目に焼き付けていくことの大切さを知った1年でした。せめて何の気兼ねもなくお出かけを楽しめるようになれば、桜の季節の賑わいも戻ってきてくれるでしょうか。。。
まもなく新緑の季節へと移っていきます。バスの走る風景も目まぐるしく変わっていくので、次はどんな姿を見せてくれるか楽しみです。伊那谷の美しい風景をお届けするには写真の腕がとても足りないのですが、そんな中からでも四季折々に美しいバスの走る情景を感じ取って頂けたら嬉しいです(^^)