今回は、京王バス東が新たに導入したヨーロッパ製2階建てバス『アストロメガ/InterCity DD』の乗車記をお送りしていきます!
こちらがその最新型2階建てバスである 京王バス東X72001号車 です!

どうですか?カッコいいでしょ(^^)
アストロメガ/InterCity DDは、エンジン・シャーシをスウェーデンのスカニア社が製造し、車体をベルギーのコーチビルダーであるバンホール社が製造した2階建てバス(ダブルデッカー)です。欧州のTDX25というモデルを日本向けに縮小し、国内ではTDX24として発売されています。既にはとバスやジェイアールバス各社を始めとした事業者を中心に次々と導入されており、欧州と同様の4列シート仕様から、3列独立シートの夜行バス仕様まで、さまざまな仕様が登場するようになってきました。
今春、ついに京王バス東がこの車を導入し、新宿-富士五湖線での営業開始に向けて着々と準備が進められてきたようです。既に多くの方の注目を浴びていましたが、遅ればせながら私もそれに便乗し、今回ご紹介させて頂く次第です(^^)
なお、スカニア社での名称では、観光バス用途がアストロメガ、高速路線バス用途がInterCity DDといったように区別しているようですが、当ブログでは便宜的にどちらも『アストロメガ』と呼称することにします。
さてさて、長い前置きはこの辺にして、いよいよ本題である乗車記と参りましょう。京王バスさんのこだわりがたっぷり詰まった最新型の2階建てバス、ぜひご覧あれ!!
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
今回利用したのは、新宿-富士五湖線のうち、富士山駅発→バスタ新宿行きの特急便・KO1354便です。
富士急行線 富士山駅前に降り立ち、アストロメガの到着を待ちます。

ここから始発乗車を敢行しようという企みです。
待つことしばし。富士山駅前ロータリーに巨大なバスが入線してきました。

富士急ハイランドをバックに、その巨体をゆっくりと旋回させます。隣にいるブルーリボンシティハイブリッドと比べても、その躯体の大きさを伺えるというものです。
バスは1番乗り場に着けられました。ほどなくして前扉が前方へスライドし、乗車扱いが始まります。
新宿-富士五湖線(新宿行き)KO1354便
17:29 富士山駅発→バスタ新宿行き [特急便]

京王バス東 X72001号車
車種:バンホール アストロメガ
型式:TDX24
年式:2020年式
ナンバー:杉並210あ1
所属営業所:京王バス東 永福町営業所
その姿はまさしく威容。京王カラーにも見事にマッチした堂々たる風格は、迫力がありつつも荘厳な雰囲気を纏っています。トップナンバーを頂くこの車の検査証票は今年3月。新型コロナウィルス感染症の影響でデビューが遅れていましたが、1ヶ月ほど前から路線に出ていたようです。
後ろから眺めると、このバスの大きさをより感じることができます。

国産2階建てバスである「エアロキング」とは、一味も二味も違う佇まいです。よく見ると、後輪の泥除けには「SCANIA」と書かれていますね。トラックなんかだとたまに見かけますが、バスでこの泥除けを見るのはとても新鮮です。
フルカラーLED表示と「VANHOOL」のロゴ。

京王さんの塗色と相まって、新たな時代を感じさせるデザインが随所に施されています。
乗車は中扉から。

スライド扉の奥に見えるドアはトイレです。トイレ入口の右側にある階段から、2階へ上がることができます。
ちなみにトイレの扉はこんな感じ。

入口の感じも、国産のものとは異なりますね。
2階へ上がる階段の手前には、車いす用の展開式スロープが備えてありました。

車椅子に乗ったお客さんはスロープで車内へと入り、中扉の左側にある車椅子専用のスペースに乗車します。

2階建てバスの低床を活かし、多くの方が旅を楽しめるように配慮されています(写真がひどくてすみません)。
新車の匂いに包まれながら、いよいよ2階へ。

京王らしい、赤色を基調とした革張りシートが整然と並びます。
階段後方も同様のシート配列となっています。

シート形状は国産のものとはやや異なるように感じましたが、がっしりとした頼もしいシートです。

また、角度は浅いですが、リクライニングシートとなっています。シート横のレバーを倒せばリクライニングするようになっています。

・・・あれ?この車、コンセント付きと聞いたけど、コンセントはどこ?
うおっ、こんなとこにあった!

なんとシートとシートの間、しかも下の方にありました。仕様は、USBコンセントが2口です。
この日は迷わず2階席前方に着座したため、眺めもこの通り。

さっきは下から眺めていた富士山駅の大鳥居を、今度はやや高い位置から眺めることになりました。
上を見上げると、スピーカー・読書灯・エアコン吹き出し口が一体化したユニットが付いています。

国内だとなかなか見ないデザインですが、降車ボタンにどことなく京王らしさを感じます。
ちなみに、読書灯を点灯するとこんな感じです。

この読書灯、ライトの角度を変えられる優れものです。光量としても結構明るめで、まさしく「読書灯」といったところ。
最前席後方には避難口が付いていました。

もちろん使ったことはないのですが、有事の際は1階に速やかに避難できるようになっているようです。
最前部には蹴り込みもついています。

これにより、最前席でも十分快適に過ごせます。
個人的に気に入ったのは時計。

青色のデジタル表示が良い感じです。
最前部には、1階の運転席と連絡が取れるよう、電話が備えてありました。

ここまでご紹介のように、座席定員重視の2階建てバスといえども、快適に過ごせるよう様々な配慮がなされた車内に仕上がっています。調度品も豪華で、京王カラーに合わせた赤色のシートが何より素敵です(^^)
最新型の2階建てバスにワクワクしながら、東京へと旅立ちます!
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
定刻通り、バスは富士山駅を発車。

ここから河口湖駅を目指します。ちなみに、写真がありませんが、実は1354便には2号車がついていました。2号車は通常のセレガHD・X61502号車でした。
出発後、新宿行きのアナウンスが入ります。

車は違えども、アナウンスは京王そのもので安心しました笑
走行が始まると、特徴的なエンジンの唸りが聞こえてきます。外で聴いてみると割と高音が目立つエンジンのように感じましたが、中で聴いてみると、低い唸りが聞こえるタイプのエンジンでした。スカニア製直列6気筒エンジン・DC13エンジンは初めてなので、これはこれで新鮮です。
また、ヨーロッパの本場アストロメガのミッションはZFの12速AT・TraXonのようですが、日本向けTDX24はスカニアの12速AMT・オプティクルーズが搭載されているようです。12速もの多段AMTのため、バスが動き出すとギアがサクサク変わっていくのが面白かったです。
さて、国道137号線をしばらく西へ走ると、河口湖駅に到着です。

ちょうど、富士急バスが2台入線してきていました。
流石はダブルデッカーというべきか、全高3.5mのガーラHDを見下ろすことができます。

アストロメガは天井ギリギリまで座席があるので、さらに高さを感じます。
河口湖駅での乗車扱いをしてから南へ下ったその時、眼前に富士山が現れました。

始発の富士山駅に降り立ちながら、バスを撮るのに夢中で富士山をまともに拝んでいなかったため、ここぞとばかりに激写です(^^;
バスはそのまま南下し、国道139号線横町バイパスを左折して、富士急ハイランドを目指します。

途中、河口湖インターがありますが、そこはいったんスルー。

バスは河口湖インターの先にある富士急ハイランドへと向かっていきます。

ハイランド入口には、ふじやま温泉が見えます。

ここでは、遊園地を楽しんだ多くのお客さんが乗車されました。随行する2号車も満席となったようです。このバス停で乗車扱いは終了。後は東京を目指して走ります!
先ほどは通過オーライした河口湖インターより高速道路へ。

料金所をくぐって...って、何やら道路交通情報の掲示板に不吉な「渋滞」表示が(^^;

一抹の不安を抱えつつ、中央道富士吉田線に入ります。

12速AMTのミッションがせわしく変わり、DC13型エンジンの高音を響かせながら、アストロメガの高速走行を見せつけてくれます。エンジンの唸りに余裕さえ感じる、頼もしい走りです!
高速に乗ってすぐ、富士山をバックに富士急ハイランドを望みます。

富士山に見送られながら、富士吉田市を後にします。これでもうちょっと時間帯や天候が良かったら、さぞかし絵になる風景ではないかと思います。
高速道路をしばらく走ると、東京への所要時間が表示されていました。

高井戸まで90分...バスタで長野県へと帰る便に乗り継ぎを予定していたため、なかなか追い詰められたスケジュールになってしまいそう。
リニア実験線も見えました。

2027年度のリニア開通が延期される報道がありましたが、ここが営業運転で使われるのはいつになるでしょうか。。。
実験線を過ぎてすぐ、富士吉田線唯一のトンネルである花咲トンネルへと突入!

なんだか、バスごとタイムトラベルするか、異世界にでも引きずり込まれそうな感じもしますね。
トンネルを抜けてすぐ、バスは大月JCTから中央道へと入ります。

この辺まで来ると、すっかり見慣れた景色です。

週末の中央道にも関わらず、車通りが全然ないことに少なからずショックを覚えます。渋滞が発生するくらいですから、そこそこの交通量はあるのではないかと思ったのですが。
渋滞スポット・上野原~小仏トンネルまでの道中、ついに渋滞に捕まります。

運転手さんからのアナウンスによれば、渋滞を抜けるのに25分ほどかかるそうです。帰りのバスの乗り継ぎ、間に合うかなぁ…
途中、セレガR-GJを追い越しました。

間近で見るとあれほど大きく迫力のあるフロント2枚窓+低運転席仕様のR-GJが小さく見えます。
しばらく渋滞の中を走りましたが、思ったより早く小仏トンネルの入り口に到達しました。

想定していたほど渋滞がひどくなく、一安心です。
八王子料金所が見えてきました。

このバスは特急便なので、中央道日野BSで降車扱いを行います。
府中のあたりで再び軽く渋滞します。

ただ、この辺は速度が落ちただけで、概ね流れているような感じです。
そして、あっという間に高井戸を過ぎ、永福料金所。

渋滞が解消傾向だったのは僥倖でした(^^)
初台ICを降り、新宿市街地へ。


コロナウィルス対策の影響からか、この時間の新宿にしては車通りも人通りも少ないです。
ついにバスタ新宿への到着アナウンスが流れます。

渋滞を加味しても約2時間の旅。本音を言えば、もっと楽しんでいたかったです。
終点のバスタ新宿が見えてきました。

いよいよ旅も終わりです。
バスは、バスタ新宿の降車エリアを目指してスロープを登ります。旋回半径が国産の高速車より1m以上長いので、降車場に至るまでのカーブをかなり大回りして進入していったのが印象的でした。割とゆっくりスロープを上がっていったのですが、302kW(410馬力)を発生するスカニア製DC13エンジンは、これほどの巨体を失速させることもなく、坂の上までスムーズにバスを導きました。
降車エリアの先頭に着け、ここでドアオープンです。

先頭に座っていたのを良いことに、最後までアストロメガの車内を楽しみます。
バスを降り、正面に回ってみました。

見慣れたエリアで見るダブルデッカー、殊更にデカさを感じます。LEDランプが点灯していたのもGood!
リアを見ても天井すれすれ。これを苦もなく操るんですから、運転手さんは本当にすごいです。

運転手さん、渋滞で大変な中、安全運転お疲れ様でした。楽しい旅をありがとうございました(^^)
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
私の記念すべき初・アストロメガとなった今回の旅、いかがでしたでしょうか。写真点数もかなり多めでお送りしましたが、アストロメガの魅力を少しだけでもお伝えできていれば嬉しいです。また、京王が初めて導入したトップナンバーとなるアストロメガに乗車できたことも、大変良い記念になりました。
富士五湖線のアストロメガは、KO1353便/KO1354便にて毎日運行されている模様です。情報では、富士急さんもアストロメガの導入を検討しているということで、富士五湖線を中心に、中央高速バスでもアストロメガが増殖傾向にあるようです。
そんな最新型のヨーロッパ製2階建てバス、皆さんも機会があったらぜひ乗車してみてはいかがでしょうか。
こちらがその最新型2階建てバスである 京王バス東X72001号車 です!
どうですか?カッコいいでしょ(^^)
アストロメガ/InterCity DDは、エンジン・シャーシをスウェーデンのスカニア社が製造し、車体をベルギーのコーチビルダーであるバンホール社が製造した2階建てバス(ダブルデッカー)です。欧州のTDX25というモデルを日本向けに縮小し、国内ではTDX24として発売されています。既にはとバスやジェイアールバス各社を始めとした事業者を中心に次々と導入されており、欧州と同様の4列シート仕様から、3列独立シートの夜行バス仕様まで、さまざまな仕様が登場するようになってきました。
今春、ついに京王バス東がこの車を導入し、新宿-富士五湖線での営業開始に向けて着々と準備が進められてきたようです。既に多くの方の注目を浴びていましたが、遅ればせながら私もそれに便乗し、今回ご紹介させて頂く次第です(^^)
なお、スカニア社での名称では、観光バス用途がアストロメガ、高速路線バス用途がInterCity DDといったように区別しているようですが、当ブログでは便宜的にどちらも『アストロメガ』と呼称することにします。
さてさて、長い前置きはこの辺にして、いよいよ本題である乗車記と参りましょう。京王バスさんのこだわりがたっぷり詰まった最新型の2階建てバス、ぜひご覧あれ!!
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
今回利用したのは、新宿-富士五湖線のうち、富士山駅発→バスタ新宿行きの特急便・KO1354便です。
富士急行線 富士山駅前に降り立ち、アストロメガの到着を待ちます。
ここから始発乗車を敢行しようという企みです。
待つことしばし。富士山駅前ロータリーに巨大なバスが入線してきました。
富士急ハイランドをバックに、その巨体をゆっくりと旋回させます。隣にいるブルーリボンシティハイブリッドと比べても、その躯体の大きさを伺えるというものです。
バスは1番乗り場に着けられました。ほどなくして前扉が前方へスライドし、乗車扱いが始まります。
新宿-富士五湖線(新宿行き)KO1354便
17:29 富士山駅発→バスタ新宿行き [特急便]
京王バス東 X72001号車
車種:バンホール アストロメガ
型式:TDX24
年式:2020年式
ナンバー:杉並210あ1
所属営業所:京王バス東 永福町営業所
その姿はまさしく威容。京王カラーにも見事にマッチした堂々たる風格は、迫力がありつつも荘厳な雰囲気を纏っています。トップナンバーを頂くこの車の検査証票は今年3月。新型コロナウィルス感染症の影響でデビューが遅れていましたが、1ヶ月ほど前から路線に出ていたようです。
後ろから眺めると、このバスの大きさをより感じることができます。
国産2階建てバスである「エアロキング」とは、一味も二味も違う佇まいです。よく見ると、後輪の泥除けには「SCANIA」と書かれていますね。トラックなんかだとたまに見かけますが、バスでこの泥除けを見るのはとても新鮮です。
フルカラーLED表示と「VANHOOL」のロゴ。
京王さんの塗色と相まって、新たな時代を感じさせるデザインが随所に施されています。
乗車は中扉から。
スライド扉の奥に見えるドアはトイレです。トイレ入口の右側にある階段から、2階へ上がることができます。
ちなみにトイレの扉はこんな感じ。
入口の感じも、国産のものとは異なりますね。
2階へ上がる階段の手前には、車いす用の展開式スロープが備えてありました。
車椅子に乗ったお客さんはスロープで車内へと入り、中扉の左側にある車椅子専用のスペースに乗車します。
2階建てバスの低床を活かし、多くの方が旅を楽しめるように配慮されています(写真がひどくてすみません)。
新車の匂いに包まれながら、いよいよ2階へ。
京王らしい、赤色を基調とした革張りシートが整然と並びます。
階段後方も同様のシート配列となっています。
シート形状は国産のものとはやや異なるように感じましたが、がっしりとした頼もしいシートです。
また、角度は浅いですが、リクライニングシートとなっています。シート横のレバーを倒せばリクライニングするようになっています。
・・・あれ?この車、コンセント付きと聞いたけど、コンセントはどこ?
うおっ、こんなとこにあった!
なんとシートとシートの間、しかも下の方にありました。仕様は、USBコンセントが2口です。
この日は迷わず2階席前方に着座したため、眺めもこの通り。
さっきは下から眺めていた富士山駅の大鳥居を、今度はやや高い位置から眺めることになりました。
上を見上げると、スピーカー・読書灯・エアコン吹き出し口が一体化したユニットが付いています。
国内だとなかなか見ないデザインですが、降車ボタンにどことなく京王らしさを感じます。
ちなみに、読書灯を点灯するとこんな感じです。
この読書灯、ライトの角度を変えられる優れものです。光量としても結構明るめで、まさしく「読書灯」といったところ。
最前席後方には避難口が付いていました。
もちろん使ったことはないのですが、有事の際は1階に速やかに避難できるようになっているようです。
最前部には蹴り込みもついています。
これにより、最前席でも十分快適に過ごせます。
個人的に気に入ったのは時計。
青色のデジタル表示が良い感じです。
最前部には、1階の運転席と連絡が取れるよう、電話が備えてありました。
ここまでご紹介のように、座席定員重視の2階建てバスといえども、快適に過ごせるよう様々な配慮がなされた車内に仕上がっています。調度品も豪華で、京王カラーに合わせた赤色のシートが何より素敵です(^^)
最新型の2階建てバスにワクワクしながら、東京へと旅立ちます!
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
定刻通り、バスは富士山駅を発車。
ここから河口湖駅を目指します。ちなみに、写真がありませんが、実は1354便には2号車がついていました。2号車は通常のセレガHD・X61502号車でした。
出発後、新宿行きのアナウンスが入ります。
車は違えども、アナウンスは京王そのもので安心しました笑
走行が始まると、特徴的なエンジンの唸りが聞こえてきます。外で聴いてみると割と高音が目立つエンジンのように感じましたが、中で聴いてみると、低い唸りが聞こえるタイプのエンジンでした。スカニア製直列6気筒エンジン・DC13エンジンは初めてなので、これはこれで新鮮です。
また、ヨーロッパの本場アストロメガのミッションはZFの12速AT・TraXonのようですが、日本向けTDX24はスカニアの12速AMT・オプティクルーズが搭載されているようです。12速もの多段AMTのため、バスが動き出すとギアがサクサク変わっていくのが面白かったです。
さて、国道137号線をしばらく西へ走ると、河口湖駅に到着です。
ちょうど、富士急バスが2台入線してきていました。
流石はダブルデッカーというべきか、全高3.5mのガーラHDを見下ろすことができます。
アストロメガは天井ギリギリまで座席があるので、さらに高さを感じます。
河口湖駅での乗車扱いをしてから南へ下ったその時、眼前に富士山が現れました。
始発の富士山駅に降り立ちながら、バスを撮るのに夢中で富士山をまともに拝んでいなかったため、ここぞとばかりに激写です(^^;
バスはそのまま南下し、国道139号線横町バイパスを左折して、富士急ハイランドを目指します。
途中、河口湖インターがありますが、そこはいったんスルー。
バスは河口湖インターの先にある富士急ハイランドへと向かっていきます。
ハイランド入口には、ふじやま温泉が見えます。
ここでは、遊園地を楽しんだ多くのお客さんが乗車されました。随行する2号車も満席となったようです。このバス停で乗車扱いは終了。後は東京を目指して走ります!
先ほどは通過オーライした河口湖インターより高速道路へ。
料金所をくぐって...って、何やら道路交通情報の掲示板に不吉な「渋滞」表示が(^^;
一抹の不安を抱えつつ、中央道富士吉田線に入ります。
12速AMTのミッションがせわしく変わり、DC13型エンジンの高音を響かせながら、アストロメガの高速走行を見せつけてくれます。エンジンの唸りに余裕さえ感じる、頼もしい走りです!
高速に乗ってすぐ、富士山をバックに富士急ハイランドを望みます。
富士山に見送られながら、富士吉田市を後にします。これでもうちょっと時間帯や天候が良かったら、さぞかし絵になる風景ではないかと思います。
高速道路をしばらく走ると、東京への所要時間が表示されていました。
高井戸まで90分...バスタで長野県へと帰る便に乗り継ぎを予定していたため、なかなか追い詰められたスケジュールになってしまいそう。
リニア実験線も見えました。
2027年度のリニア開通が延期される報道がありましたが、ここが営業運転で使われるのはいつになるでしょうか。。。
実験線を過ぎてすぐ、富士吉田線唯一のトンネルである花咲トンネルへと突入!
なんだか、バスごとタイムトラベルするか、異世界にでも引きずり込まれそうな感じもしますね。
トンネルを抜けてすぐ、バスは大月JCTから中央道へと入ります。
この辺まで来ると、すっかり見慣れた景色です。
週末の中央道にも関わらず、車通りが全然ないことに少なからずショックを覚えます。渋滞が発生するくらいですから、そこそこの交通量はあるのではないかと思ったのですが。
渋滞スポット・上野原~小仏トンネルまでの道中、ついに渋滞に捕まります。
運転手さんからのアナウンスによれば、渋滞を抜けるのに25分ほどかかるそうです。帰りのバスの乗り継ぎ、間に合うかなぁ…
途中、セレガR-GJを追い越しました。
間近で見るとあれほど大きく迫力のあるフロント2枚窓+低運転席仕様のR-GJが小さく見えます。
しばらく渋滞の中を走りましたが、思ったより早く小仏トンネルの入り口に到達しました。
想定していたほど渋滞がひどくなく、一安心です。
八王子料金所が見えてきました。
このバスは特急便なので、中央道日野BSで降車扱いを行います。
府中のあたりで再び軽く渋滞します。
ただ、この辺は速度が落ちただけで、概ね流れているような感じです。
そして、あっという間に高井戸を過ぎ、永福料金所。
渋滞が解消傾向だったのは僥倖でした(^^)
初台ICを降り、新宿市街地へ。
コロナウィルス対策の影響からか、この時間の新宿にしては車通りも人通りも少ないです。
ついにバスタ新宿への到着アナウンスが流れます。
渋滞を加味しても約2時間の旅。本音を言えば、もっと楽しんでいたかったです。
終点のバスタ新宿が見えてきました。
いよいよ旅も終わりです。
バスは、バスタ新宿の降車エリアを目指してスロープを登ります。旋回半径が国産の高速車より1m以上長いので、降車場に至るまでのカーブをかなり大回りして進入していったのが印象的でした。割とゆっくりスロープを上がっていったのですが、302kW(410馬力)を発生するスカニア製DC13エンジンは、これほどの巨体を失速させることもなく、坂の上までスムーズにバスを導きました。
降車エリアの先頭に着け、ここでドアオープンです。
先頭に座っていたのを良いことに、最後までアストロメガの車内を楽しみます。
バスを降り、正面に回ってみました。
見慣れたエリアで見るダブルデッカー、殊更にデカさを感じます。LEDランプが点灯していたのもGood!
リアを見ても天井すれすれ。これを苦もなく操るんですから、運転手さんは本当にすごいです。
運転手さん、渋滞で大変な中、安全運転お疲れ様でした。楽しい旅をありがとうございました(^^)
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
私の記念すべき初・アストロメガとなった今回の旅、いかがでしたでしょうか。写真点数もかなり多めでお送りしましたが、アストロメガの魅力を少しだけでもお伝えできていれば嬉しいです。また、京王が初めて導入したトップナンバーとなるアストロメガに乗車できたことも、大変良い記念になりました。
富士五湖線のアストロメガは、KO1353便/KO1354便にて毎日運行されている模様です。情報では、富士急さんもアストロメガの導入を検討しているということで、富士五湖線を中心に、中央高速バスでもアストロメガが増殖傾向にあるようです。
そんな最新型のヨーロッパ製2階建てバス、皆さんも機会があったらぜひ乗車してみてはいかがでしょうか。