『木曽路行く 我も旅人 散る木の葉』とは、長野県生まれの俳人・臼田亜浪の俳句ですが、私はこの句がとても好きです。山に包まれた宿場町の古い町並みを歩いている気分になれて、同時に深まる秋の情景を思い起こさせてくれるからです。

そんな気分になってくると、木曽路の旅を楽しみたくなります。木の葉の散る時期にはまだ早いけれど、そんな気持ちを満たすには、おんたけ交通さんに連れて行ってもらうのが一番でしょう。

思い立ったが吉日とばかりにバスの予約をさくさくと完了。9/1より再び復活した新宿-木曽福島線を応援する意味も込めて、私は再び木曽福島へと向かいました。

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新宿-木曽福島線ON3902便
7:50 木曽福島駅前発→バスタ新宿行き

おんたけ交通306号車



車種:三菱ふそう エアロエース
型式:2TG-MS06GP
年式:2017年式(デビューは2018年)
ナンバー:松本230い306
所属営業所:おんたけ交通 木曽福島営業所

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今回のバスはこちらです。おんたけ交通305号車には前にも乗ったので、この日は相方のほうで。以前もご紹介のように、ラッピングが新たに施工されています。装いも新たに再スタートを切った木曽福島線の旅、心行くまで楽しみたいと思います。

ドアが開いたところで、さっそく乗車します。

入口には、アルピコ交通などと同様のビルトイン型発券機があります。もっとも、この日はケータイ乗車券だったので、紙の乗車券を買うことはなかったのですが。

車内に入ってまず驚いたのは、飛沫防止用のシールドです。



全ての座席の前方に、透明なシールドが後付けされていました。どうやら観光バス用にサイズを合わせたシールドのようです。入念な感染対策が見て取れ、安心感があります。いささか物々しい雰囲気も感じないではないですが、お客さんに安心してバスを利用してほしいという思いが強く表れていると思います。

足元には、靴を脱いで使用するタイプの大型フットレストが付いています。

当日に着座した最後部座席は少しシートピッチが広いので、丁度良いです。

また、306号車は全席にUSBコンセントが備えてあります。

しまった・・・305号車はAC100Vコンセントだったので、306号車もてっきりそうだと思っていたら、まさかのUSBコンセントだったとは。特に充電が必要な携帯機器はなかったのですが、迂闊でした(^^;

もちろん、最後尾にトイレも完備!

この車は片側トイレ仕様なので、したがって座席定員も38人乗りです。非常にゆったりとした快適な車内で、東京までの4時間超の旅を堪能しようと思います。

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出発時刻となりました。
スイングドアがエアー音を響かせて、ゆっくりと締まります。

これより、木曽福島駅に別れを告げて、新宿方面に向けて走っていきます。

福島関所BSを過ぎて、日義木曽駒ヶ岳BSへと入っていきます。

もうちょっと天気が良ければ、3,000mに近い山々が見えていたところなのですが(^^;

まだまだ緑が豊かな木曽路を、バスはゆったりと進みます。エンジン音などを楽しもうと、この日は敢えて後ろにしていたのが奏功しました。排気量の割にパワフルな音を立てる6S10エンジンの音と心地よい揺れのお陰で、私はしばし夢心地...

気が付けば、バスはブドウ畑が広がる塩尻市桔梗ヶ原まで来ていました。

ちょうどブドウが美味しい時期。食欲の秋、ですね(^^)

バスは国道から少し外れ、塩尻駅前へと進みます。

塩尻市地域振興バス「すてっぷくん」の車列に交じり、ユニバーサル観光さんの観光バスが停まっていました。貸切の需要も、チラホラと出てきているようです。

塩尻駅前にほど近い「塩尻駅東入口」のバス停を過ぎ、乗車扱いはここで終了です。復活を喜ぶ私の気持ちとは裏腹に、車内はガランとしています。そんな折、長距離移動を敢行することに少々の後ろめたさを感じないわけではないです。それでも私はバスのシートにもう一度深く座り直し、この旅を精一杯楽しむことを心に決めたのでした。

塩尻インターから高速道路へ。

前に乗った時もそうでしたが、低排気量エンジンなのに驚くほどスムーズに加速し、高速へと合流していきます。

ほどなくして最初の休憩場所である諏訪湖SAに到着。ちょうど、京王の飛騨高山線7002便との並びになりました。



飛騨高山線の方は京王バス東(当時)のエアロエース・X51207号車でした。

発車時刻は9:30とのこと。ちょうど知り合いのマニアさんが撮影に来られていたので、バストークに花を咲かせつつゆっくりと休憩を楽しむことができました。

乗客が全員そろったのを確認し、バスは再び中央道をひた走ります。山梨へ近づくにつれ、空は雲に覆われてきました。まだ夏らしさが残る初秋の景色を楽しんでいたら、再び眠気が。そこは逆らわずに再び夢の世界へとご案内。。。

次の休憩場所である釈迦堂PAには、諏訪湖SAから約1時間ほどで到着しました。



ここでも15分ほどの休憩となります。発車時刻は10:45でした。

釈迦堂PAを出て勝沼の坂を登り、笹子トンネルを抜けます。東京では下り線の渋滞が発生していたため、このあたりからようやく長野へと向かう高速バスと頻繁にすれ違うようになってきました。

こちらは、京王バス東(当時)X51210号車です。

ふと思い立ってバスロケを見ると、どうやら木曽谷へと向けて走る3901便とスライドしそうな予感。窓の外を注意深く見ていると...

あ、きたきた(^^)

そう、この日は木曽福島線に京王バス東の3列夜行車が運用されていた日の初日だったのです(その時の記事→こちら)。そんな珍運用を、よりによって東京へと向かう木曽福島線の車内から眺められるなんて、なんという巡り合わせでしょうか。逆に渋滞で遅れなければこんなコンディションで撮影することは叶わなかったので、少しばかり渋滞には感謝です。

・・・なんて思っていたら、今度は自分が渋滞に引っ掛かりました。下り線の渋滞のお陰で珍しいものが撮れたと喜んだことに、軽くバチが当たりましたかね(^^; 例によって府中のあたりからだったので大幅な遅れはなさそうなのが救いです。

ほどなくして渋滞を抜け、バスはいつも通り首都高から初台ICまで走ります。塩尻市でその終端部を走った国道20号線・甲州街道に、再び合流です。

バスタ新宿到着のアナウンスが入ります。

長く感じた旅も、心地よい車内と目まぐリしく変わる車窓のお陰で、本当にあっという間に感じます。

バスタ新宿には、定刻+25分で到着となりました。

運転手さん、お疲れ様でした。ありがとうございました!!

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今回、装いも新たになったおんたけ交通306号車への乗車が叶いました。306号車にはしばらくご無沙汰だったので、今回のように狙えたのは、とても良かったです。と思いきや、今度は相方の305号車にも大型のラッピングが入ったとのことで、そっちの乗車旅も計画しないとなりませんねw  

Posted by むすまる(2号車) at 07:00Comments(0)乗車記中央高速バスおんたけ交通新宿-木曽福島線
木曽福島線のネタが続きます。

今回は、おんたけ交通のMS0系エアロエース・306号車に施された新ラッピングをご紹介します(^^)

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おんたけ交通306号車

車種:三菱ふそう エアロエース
型式:2TG-MS06GP
年式:2017年式
ナンバー:松本230い306
所属営業所:おんたけ交通 木曽福島営業所

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ラッピングは、木曽福島線が運休となった8月から、9月の運行再開までの間に施工された模様です。「日本遺産 木曽路」と題し、南木曽町の妻籠宿の風景がプリントされています。先代の305号車の仕様を踏襲し、リア全面に渡る大型ラッピングとなります。良く見ると、ラッピングの下方には「令和2年度 長野県地域発元気づくり支援金事業」との文字が。長野県の補助を受け、地域振興の一環として製作されたことが分かります。

調べてみたところ、木曽広域連合が主体となって進めている日本遺産をアピールする事業の一環のようです。計画では、高速バスのほか、路線車を含めた7台のバスにラッピングを施す予定とのこと。Twitterでの情報によれば、何台かの路線車も施工が終わり、木曽谷で日本遺産をアピールしてくれているみたいですよ!

ちなみに、306号車の以前の姿はこんな感じです。

2018年のデビューから2年の時を経て、リアに大きなラッピングをもつ「おんたけ交通らしい」お姿になりました。補助事業の期間もあるかと思いますが、しばらくの間は妻籠宿の看板を背負ってくれることでしょう。

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余談ながら、撮影したのは新宿行きのON3902便です。諏訪湖SAで休憩中のところを撮影させて頂きました♪



このラッピングを見ていると、まるで描かれたスポットにいるような、不思議な立体感を覚えます。さらに言えば、おんたけ交通には木曽の風景が似合っているということでもありますね(^^)

当日は、折よく京王バス東の飛騨高山線とも並んでくれました。



こちらは高山を早朝に出発する7002便です。担当車両は京王バス東X51308号車(QRG-MS96VP)でした。

隣に並ぶ京王よりも一足先に休憩が終わり、306号車は新宿へと旅立っていきました。

何処から見ても目立つ大きなラッピングは、バスタ新宿や高速道路でも一際目を引くことでしょう(^^)

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私が話題にするまでもなく、Twitter等では既に多くの方が新たなラッピングに注目されていました。それだけに、ラッピングとSNSの相乗効果のほどを実感します。妻籠宿の知名度もさることながら、木曽谷に愛着を感じている方が多いのでしょう。

ラッピングでは、写真によるアピールの他、海外のお客さん向けにローマ字での案内も付記されています。このラッピングが木曽谷を目指すお客さんの呼び水となればいいですね。そして、高速バスが首都圏と木曽谷との架け橋となってくれることを願ってやみません。  

Posted by むすまる(2号車) at 07:00Comments(0)中央高速バスおんたけ交通新宿-木曽福島線
今年の9月連休は例年にない人出でしたね。高速バスや鉄道はもちろんのこと、密を避けての自家用車での移動が多く目立ち、連日のように高速道路が大渋滞となっていました...

相変わらず感染拡大は心配ですが、こうして人の流れが戻ってきたことは素直に嬉しいです。このまま日常が戻ってくれば良いのですが。

さて、斯様に大変な4連休でしたが、新宿-木曽福島線では、ちょっとした事件が起こっていました。なんと、京王バス東が担当するKO3901便/KO3904便において、連日のように3列独立シートの夜行仕様車が充当されていたのです!!


諏訪湖SAで休憩中の京王バス東X81552号車

私が知る限り、木曽福島線において3列独立シート車が運行したのは初めてのケースです。そんな過去最大級の珍運用、バッチリ撮影して参りました!!

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・9月19日(土)

KO3901便:京王バス東X81551号車

車種:いすゞ ガーラHD
型式:QTG-RU1ASCJ
年式:2015年式
ナンバー:杉並210あ551
所属営業所:京王バス東 永福町営業所


連休初日、中央道の笹子あたりを通過中に撮影しました。実はこの日、私はおんたけ交通のON3902便を利用して東京へと向かっていました。そんな折、タイミングよくX81551号車とすれ違ったので、無事に記録できました。

個人的に、木曽福島線の車内から木曽福島線の珍運用を眺めるという、まさしく『珍事』となりました。

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・9月20日(日)

KO3904便:京王バス東X81552号車



車種:いすゞ ガーラHD
型式:QTG-RU1ASCJ
年式:2015年式
ナンバー:杉並210あ552
所属営業所:京王バス東 永福町営業所


連休2日目、今度は連番の81552号車がやってきました!
木曽福島まではさすがに行けませんでしたが、折り返しのKO3904便を諏訪湖SAで記録することができました(^^)

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・9月21日(日)

KO3904便:京王バス東X81553号車



車種:いすゞ ガーラHD
型式:QTG-RU1ASCJ
年式:2015年式
ナンバー:杉並210あ553
所属営業所:京王バス東 永福町営業所


連休3日目、今度は81553号車がやってきました!!
もしやと思ってはいたのですが、まさか3日連続で連番運行となるとは(^^;

連休の夜行車運行はこれで打ち止めでした。しかし、京王バス東の長野県向け路線では非常に珍しいガーラでの運行、しかも長野には姿を現すことすらない夜行車です。これらを一挙に記録できたことは本当に貴重な経験でした。

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ご覧頂いた通り、3台の夜行車が木曽福島線を代わる代わる担当していました。京王バス東の担当する夜行バスとしては大阪線と神戸・加古川・姫路線がありますが、大阪線が4/13から、神戸線が9/1から全便運休となっています。よって、これらの充当車両が木曽福島へやってきた形となります。

夜行車ということで床下仮眠室付き仕様となり、加えて降車ボタン等の装備がないためにツーマン運行となったわけですが、連日起きていた中央道の大渋滞に立ち向かうためには、これらのかえって奏功したのではないでしょうか。お客さんも非常に快適に移動できたものと思います。

・・・ちなみに、連休最終日ですが、X50901号車が登板していました(※写真は過去に木曽福島線に入った時のものです)。

京王バス東X50901号車

車種:三菱ふそう エアロエース
型式:BKG-MS96JP
年式:2009年式
ナンバー:練馬200か2089
所属営業所:京王バス東 永福町営業所


これはこれで、滅多に木曽福島線に入ることがない車です。夜行車ほどではないけれど、非常にインパクトのある運行だったことには違いありません。

時折こうした姿を見せてくれる木曽福島線。車両運用にも引き続き注目していきたいと思います。また、通常はおんたけ交通便を利用するしかないのですが、いつかは京王さんの便も利用したいものですね(^^)

<追伸>
今年10月より、京王電鉄バスの子会社である京王バス東、京王バス南、京王バス中央が合併し、新たに「京王バス株式会社」と商号変更されることが発表されました。

これに伴い、当ブログでは今回の記事より、京王さんの検索カテゴリー名称を「京王バス」に変更しています。そのサブカテゴリ―として運用していた京王バス東などのカテゴリーは、京王バス東や京王バス南といった会社が運行した記録として、そのまま残しておくことにします。  

おんたけ交通305号車は、かつて木曽福島線をメインで担当していたBKG-代のエアロエースです。2003年4月1日に新宿-木曽福島線の開業とともに導入されたエアロバス・304号車(KL-MS86MP)と入れ替わる形で、2010年に導入されました。


おんたけ交通305号車@木曽福島駅前

以来8年に渡って木曽福島線を運行し、木曽谷の人々の首都圏への足となってきた305号車。現在は、2018年1月に導入された306号車(2TG-MS06GP)にその役目を譲り、306号車が点検整備等で動けない時の予備車として、第二の人生を送っているようです。

本年6月、新型コロナウィルス感染症による木曽福島線の運休がようやく解除されたのに伴い、おんたけ交通の車両運用パターンにある面白い変化が出てきました。なんと、現役車である306号車と、先代の305号車が交互に運行されるパターンが続いていたのです。

そういえば、私が木曽福島線の再会を祝してバス観察に出かけた時も、おんたけ交通305号車が運行されていました。

★その時の記事(→こちら

これはひょっとして、305号車を狙い撃ち乗車できるチャンスなのではないか...と思い立ち、私は賭けに出ました。このチャンスを逃したら、305号車に確実に乗車することはできないかも知れないからです。

かくして、私は早朝の木曽福島駅に降り立ちました。305号車が来てくれることを願いつつ...

新宿-木曽福島線(新宿行き)ON3902便
7:50 木曽福島駅前発→バスタ新宿行き

1号車:おんたけ交通305号車





車種:三菱ふそう エアロエース
型式:BKG-MS96JP
年式:2010年式
ナンバー:松本230あ305
所属営業所:おんたけ交通 木曽福島営業所


狙い通り、おんたけ交通305号車の登場となりました!南信の路線ではすっかり数を減らしたBKG-エアロエースに乗って東京へ行けるというのも、非常に喜ばしいことです(^^)

それにしても、おんたけ交通のカラーは木曽の町並みに本当によく馴染んでいますね。

まさしく木曽を象徴する鮮やかな佇まいが本当に素敵です。

ひとしきり外観を楽しんだら、いよいよ車内へと入ります。駅前の発券所でお客さんを待っておられた乗務員さんにハイウェイバスドットコムのケータイ乗車券を見せて、乗車改札完了です♪

車内は爽やかなブルー調の内装です。

公式側最後部にトイレを備えた38人乗りの車内です。

ちなみに、トイレはこちらです。

標準的な仕様の片側トイレとなります。

シートはヘッドサポーター付きハイグレードシート。


全席コンセント付きです。

コンセントはシート脇、または壁側についています。

いつの間にか、フリーWi-Fi(HighwayBUS Wi-Fi)が装備されていました。

コンセント付き+Wi-Fiは近年のバス旅のスタンダードとなりつつありますね(^^)

フットレストは付いていませんでした。

個人的に、足をしっかり伸ばせるので、これでも全然OKです。名鉄さんの同年式のエアロエースなんかも同じような仕様になっていますね。

ふそうと言えば、このユニット。

スピーカー+読書灯+エアコン吹き出し口が一体となった優れものです。

最新型のバスにも引けを取らない豪華で快適な装備に囲まれ、一路東京へと向かいます!

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この日は最後部の座席に着座。

木曽路の景色と共に、三菱ふそう製6M70エンジンのサウンドを楽しむことにします♪

・・・いよいよ発車時刻となりました。

バスは木曽福島駅前を後にして、東京へと向かって走り出します。

6M70エンジンのガラガラとした独特のサウンドが車内を満たしていきます。

木曽福島駅前からの狭い通りを抜け、次のバス停である福島関所へ。


バスはそのまま国道19号線へと合流し、次のバス停である日義木曽駒ヶ岳へと至ります。


定刻より1-2分遅れで日義木曽駒ヶ岳BSを通過し、再び国道19号線を走ります。

JR宮ノ越駅前付近で次のバス停である「やぶはら」の停車案内放送がありました。

やぶはらBSは道の駅「木曽川源流の里きそむら」の中にあります。

このように、木曽福島線の乗車バス停は、そのほとんどが道の駅の中に設けられていることも大きな特徴ですね。

やぶはらBSを出ると奈良井宿BSとなるのですが、写真は取り逃がしました(^^;

次の乗車バス停は漆の里・平沢です。

これも道の駅「木曽ならかわ」の中にあります。

平沢を出たら、塩尻駅まで直行です。

ちょっと前まではこの先に「本山宿」なるバス停があったのですが、ここ1-2年の間に廃止されていました。

さて、バスは木曽路を順調に北上していきます。

ここは贄川駅の先です。

続いては日出塩駅手前の跨線橋。


更に走ると、急に視界が開けてきます。

果物の産地・桔梗ヶ原です。

塩尻市の中心市街地を抜け、塩尻駅東口へ。

塩尻駅前を左折すると、塩尻駅東入口BSに到着です。ここで乗車扱いは終了です。

そしてバスは国道19号線から国道20号線の終端へと至り、塩尻ICから長野道へと入っていきます。塩尻ICは割ときつめの登りとなっているため、6M70エンジンの音が一際大きくなります。エンジンの轟音に交じってターボ音が聞こえ、頼もしい音を聞かせてくれます(^^)

長野道を少し走り、岡谷JCTから中央道に合流すると、最初の休憩場所である諏訪湖SAに到着します。

諏訪湖SAでの休憩は15分。色々やっていたらあっという間に発車時刻です。いつもながら忙しいこと(^^;

ここからはいつものルートです。私もゆったりとしたシートに身を預け、撮り溜めた画像を整理したり、車窓を眺めたり、うたた寝したりなど、リラックスして過ごします。最近のシートに比べるとシート素材やモケットがフワフワと柔らかく、絶妙に眠気を誘ってくれます。

いつも利用する伊那駒ヶ根線なら休憩を行うはずの双葉SAを通り過ぎ、甲府盆地を抜けて更に東へ。

笛吹市にある釈迦堂PAで2回目の休憩です。

釈迦堂らしく、釈迦堂遺跡博物館と絡めて1枚(^^)

ここでも休憩は15分なので、いそいそと用事を済ませます。道が空いていたこともあり、バスは順調に来ている様子。これは定刻より早く着きそうな予感。。。

その後も大した混雑もなく、バスは東京都へと入ります。中央道八王子から降車扱いが始まりますが、途中のバス停で降車する人は誰も居ませんでした。

急速に都会じみてくる景色。住宅街からビル街へと、目まぐるしく変化していきます。いつもながらの見慣れた景色ですが、私にとっては長旅の終わりの合図となります。高井戸から首都高速へと入り、永福町料金所を過ぎて初台ICで高速を降りる間も非常にスムーズでした。

行きでは終端を通り過ぎた国道20号線・甲州街道に再び入り、そのまま真っすぐ走ると、終点のバスタ新宿が見えてきます。

バスはバスタ新宿のスロープを上がり、3階の降車場へ。

結局、定刻から15分ほどの早着となりました。

予備車となったおんたけ交通305号車に乗車するという希少な機会、存分に楽しませて頂きました。

305号車を最後までキッチリお見送り。

運転手さん、大変お疲れ様でした。ありがとうございましたm(__)m

こうして、あと何回もないであろう、おんたけ交通305号車での旅が幕を下ろしました。とはいえ、305号車はまだお別れというわけではありません。306号車が現役で活躍しているうちは予備車として存続するでしょうし、306号車の後継車両(307号車?)が新たに導入されるまでは、おんたけ交通本社や代走等で出会えるでしょう。とはいえ、今回のように狙いすましたタイミングで乗車できる機会は皆無に等しいので、この旅は非常に貴重なものであったのは間違いないと思います。お陰様で、素晴らしい旅となりました(^^)

新型コロナウィルス感染症は相変わらず終息の兆しさえ見せませんが、折を見て木曽路への旅を計画してみてはいかがでしょうか。夏の木曽路も、とても美しいですよ。  

Posted by むすまる(2号車) at 07:00Comments(0)乗車記中央高速バスおんたけ交通新宿-木曽福島線

木曽路を行く京王の令和顔エアロエース@福島関所バス停

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最近、特に京王さんが運行する新宿-木曽福島線のラインナップが面白いです。ちょっと前まではBKG-エアロエース・X50905号車が固定運用されていたのですが、当車が運用離脱してからは、多様な車両がやってくるようになったのは記憶に新しいところ。新型コロナウィルス感染症に伴う運休が明けた後、その傾向はますます顕著なものとなり、今となっては日替わりで違う車両が木曽福島へ向かっているほどです。

そんな折、いつもなら新宿-富士五湖線、新宿-甲府線を担当しているはずの令和顔エアロエース・X51908号車が、ついに木曽福島線に姿を現すという珍事が発生したのです!!

時は7月4日(土)。バスロケでその模様を知った私は、木曽福島へと急行。南信に大雨を降らせた雨雲が残る中、福島関所バス停にて待機していると・・・

雨にけぶる木曽福島の町並みに、京王の令和エースが颯爽と姿を現しました。

新宿-木曽福島線(新宿行き)KO3904便
15:40 木曽福島駅前発→バスタ新宿行き

1号車:京王バス東X51908号車

車種:三菱ふそう エアロエース
型式:2TG-MS06GP
年式:2019年式
ナンバー:杉並210あ908
所属営業所:京王バス東 永福町営業所


紛れもない令和顔エアロエース!
世田谷営業所があった頃の京王バス東に導入され、永福町営業所との統合後に杉並ナンバーに改番された車です。ちなみにハイグレードシート42人乗りです。座席定員やシート仕様から考えても、普段ならこの路線を担当することのない車であることが分かります。

実際、この顔が木曽福島に来るのは初めてのことです。しかし51908号車は、木曽福島の趣のある街並みに不思議なほど溶け込んでいました。その近代的なマスクとは裏腹に見事なものです。本当に短い間での邂逅でしたが、雨の中を突っ切って進む最新型車両の姿を木曽路で見送るという貴重な時間を過ごしました。

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ということで 第2ラウンド ですw

木曽福島線は、諏訪湖SAで1回目の休憩を行います。そこを捕まえに行こう思い立っちゃいまして(^^)

かくて、さっそく自分の車に乗り込んだ私は、51908号車の後を追って木曽路を北上。塩尻ICより諏訪湖SAを目指します。自分で言うのもなんですが、そこまでしたら、いくらなんでもアホじゃないかと笑

でもまぁ、思い立ってしまったからには仕方ありません。実行あるのみです!

高速道路上で51908号車とランデブー走行しつつ(運転手さんゴメンなさい)、諏訪湖SAへ。

駐車したところをじっくり記録する機会に恵まれました(^^)

もちろん、フロントマスクもしっかり記録。

側面の行先表示を見て頂くと、木曽福島線であることがお分かり頂けると思います。

あと、撮影中に気づいたのですが、この車の行き先表示は、従前と同様にオレンジLED式のまま。いや、「令和エースなら白色かフルカラーでしょ!」なんて言うつもりはありませんが、白色LEDやフルカラーLED式行き先表示に換装している会社さんも多いので、意外だなと思った次第。これも京王さんの拘りですかね。

新宿へと旅立つ姿もきちんとお見送り。



フロントマスクやアクティブ・サイドガード・アシストといった新装アイテム以外は、従来のエアロエースと大差ない外観ではありますが...京王カラーでこの姿が見られるのは新鮮です。

恐らく、新型のエアロエースが増えるにつれ、この姿はむしろ「当たり前」になってくることでしょう。今はちょうど過渡期といったところですが、世代交代の早い高速バスでは、そんな日常こそ貴重です。時折こんな姿を見せてくれる木曽福島線、これからも注目していきたいと思います!  

新型コロナウィルス感染症による自粛要請が徐々に緩和される中、長野県に住む私にとって、待ちに待った朗報が届きました!!

6/1からは新宿-木曽福島線が、そして6/6からは新宿-松本線、新宿-諏訪岡谷線、新宿-白馬線、新宿・池袋-長野線が、それぞれ運行再開となったのです!!!

※あくまで記事執筆時点での状況です。最新情報は下記のホームページをご覧ください。

・京王バスのWebサイト
 https://www.keio-bus.com/

いまだに減便されている路線が殆どですが、長野県の高速バスも徐々に賑わいを取り戻し始めています。

そこで、一連の運行再開を祝して、中央高速バス各路線における運行再開の模様をレポしてみることにしました。当ブログでは、特に長野県の中南信地方を走る路線にフォーカスしてお送りしていきたいと思います!!

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さてさて、初回となる今日は、6/1より運行再開となった新宿-木曽福島線をレポしてみたいと思います!!

新宿-木曽福島線ON3902便

<1号車>おんたけ交通305号車

車種:三菱ふそう エアロエース
型式:BKG-MS96JP
年式:2010年式
ナンバー:松本230あ305
所属営業所:おんたけ交通 本社営業所


おんたけ交通305号車です!
諏訪湖SAで休憩中のところを捉えました。

撮影当日は本務車の306号車ではなく、予備車となった305号車が登板!

中央道で再びおんたけカラーを見ることができ、とても嬉しいです!



ご覧のように、ボディもホイールもピッカピカ。約2ヶ月弱にも及ぶ運休期間中、大事に手入れされてきたことを伺わせます。待ちくたびれていた最中、まさしく満を持しての登場となったのでしょう。

Twitter等からの情報によると、どうやら305号車と306号車が交互に出てきているとのこと。真偽のほどは不明ながら、比較的長い時間乗車する路線のため、感染症対策のためと想像していますが…

ともあれ、木曽福島線はなんだかんだご縁のある路線なので、こうして復活できて本当に良かったです!!お客さんも徐々に戻ってきてくれるといいですね!!

あ、もちろん私も折を見て乗りに行きたいと思います。記事執筆時点では相変わらず我慢を強いられている状況ですが...近いうちにその機会が訪れることを願ってやみません。

木曽福島線については既に全便が運行再開されています。すなわち、従前通りおんたけ交通と京王バス東の車両が上下1便ずつ、毎日新宿へと向かっている状況です。京王の担当便についてはまだ撮影できておりませんが、そっちもまたいずれ見に行ってみたいと思います!

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今回は、6/1から運行再開となった新宿-木曽福島線の模様をお送りしました。次回からは、6/6~の運行再開路線の模様をお届けしていければと思います!  

新宿-木曽福島線は、木曽福島から木曽路を南北に抜けて塩尻市まで至る経路を持ち、新宿と木曽を連絡しています。定刻での所用時間は4時間25分、実車距離251kmの路線となっています。

担当事業者は、長野県側がおんたけ交通、東京側が京王バス東となっており、上下往復2便ずつを担当しています。今回は、この東京側事業者である京王バス東についての話題です。

京王バス東の担当便は、かつて世田谷営業所が担当していました。しかし、京王バス東の世田谷営業所が永福町営業所に統合され、世田谷車庫となったことを契機に、担当車両にも変化が見られるようになってきました。

まず、従前から当路線を専属で担当していた京王バス東X50905号車です。

京王バス東X50905号車





三菱ふそう エアロエース(BKG-MS96JP)2009年式
品川200か2115→杉並210あ5905


上述のとおり、今回の統合によってナンバーが杉並ナンバーに変わっています。営業所統合後も、もちろんこの車がレギュラーとして引き続き担当していました。

しかし、2020年の年明け頃からでしょうか。
だんだんとその車両構成に変化が見え始めたのです。

京王バス東X61806号車





日野 セレガHD(2TG-RU1ASDA)2018年式
杉並210あ806


木曽福島駅前に現れた2TG-セレガです!
たまたま日がよかったので、木曽福島まで遠征しました。こんな車もやってくるんだなぁと思いつつ、しっかりと記録!

ふそう車のイメージが強い木曽福島線に日野車が入るのは、なんだか新鮮です。しかしまぁ、車種が違えど、木曽福島の街並みと京王デザインのマッチすること(^^)

京王バス東X51103号車



三菱ふそう エアロエース(LKG-MS96VP)2011年式
世田谷200か2344→杉並210あ103


続いては、元・世田谷のLKG-エアロエースです!
世田谷時代から長野県に縁深い車両ですが、木曽福島線にまで入るとは意外でした(^^;

この他、写真はありませんが、京王バス東X51101号車、X61409号車、X61410号車、X61607号車、X61813号車など、乗車定員36人~42人乗りの各車両が確認できています。元から永福町営業所にいた車両から、元・世田谷の車両まで、本当に幅広いラインナップになってきました。車種もエアロエースに限らず、セレガの割合も増えてきた感じです。

このように、従来の担当車両から徐々に変化が見られ始めた木曽福島線。飯田線とも合わせ、更に多様な車両に巡り合える機会が多いのは素晴らしいです!

現在、当路線は新型コロナウィルスの影響により運休しています。運休が明け、おんたけ交通や京王の車両に再会できる日を心待ちにしている今日この頃です。。。

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ちなみに、最初に登場したX50905号車ですが、現在は更に所属が変わっています。これにより、木曽福島線にも更なる変化が出てくるものと思われます(^^)

両車の所属変化は、実車が捉えられ次第お送りしていきたいと思います!