2021年04月24日

春の祭典@2021年

今年の春はなんだか慌ただしいです。
桜は2週間も早く咲いたし、本業の方も目の回るような忙しさ。芽吹く季節に漸く心のゆとりが出てきたかと思えば、今度は感染症の波が再燃。いったいどうなってしまうのでしょうか...

そんな状況でも桜は美しく咲き、伊那市の春を彩ってくれました。忙しさの中でちょいちょい撮り溜めた写真とともに、今年の桜の季節を振り返ってみたいと思います!

満開の桜とともに
伊那市街地と高遠町を結ぶ高遠線(高遠本線)には、途中に桜の美しいスポットがいくつかあります。特に、高遠へと向かう河岸段丘の沿線に咲く桜の花と絡めて撮ったらさぞかし綺麗だろうと思い、満開を迎えた時を見計らって撮りに行ってみました。

まずは朝方。



やわらかな朝日と満開の桜が、なかなか良い感じです。学生さんたちは毎日こんな景色を楽しみながら通学できているなんて、羨ましい限りです。

次は夕方。この時間帯はちょうど順光になるので、朝とはまた雰囲気が変わって良い感じ。







国鉄復刻塗装の日デUA・L538-99206号車も来てくれて、多様なメンバーが目を楽しませてくれました。

高遠さくら祭りシャトルバス
個人的に、春の高遠城址公園と言えば!というイベント。運行を担当するのはジェイアールバス関東ですが、お膝元の中央道支店のほか、各地の支店から様々な車両が応援に駆けつけてくれます。

ジェイアールバス関東L531-01506号車(KL-LV280N1改)


ジェイアールバス関東L538-04510号車(KL-UA452KAN改)



こちらの2台は小諸支店から応援に来てくれました。主に高遠城址公園から、高低差の大きい付近の駐車場への乗客輸送を担っています。余談ながら、L538-04510号車は、東急バスからの移籍時に桜まつりシャトルバスでデビューした車両です。当時のナンバーは「松本200か1258」でした。

また、私は出会えませんでしたが、諏訪支店の貸切登録エアロエース、長野原支店のスペースアローも来てくれていたらしいです。

ジェイアールバス関東M127-04505号車(KK-RX4JFEA)




ジェイアールバス関東L338-01507号車(KK-RM252GAN)

こちらの2台は中央道支店でお馴染みの車両たちです。高遠駅から高遠城址公園の外周を巡るお花見循環バスを担当しています。フロントエプロンにも、「高遠さくら祭り花見循環バス」と書かれていますね。

高遠城址公園の観光バス
斯様な情勢下、高遠城址公園の駐車場に観光バスの姿はほとんどありませんでした。それでも時たま観光バスが登ってきては、高遠の桜を楽しんでいかれていました。

岐阜バス "Seiryu Prince" 1602号車(QTG-MS96VP)


三重交通5531号車(QRG-RU1ASCJ)


豊鉄観光バス2025号車(2TG-MS06GP)


名阪近鉄バス3872号車(2RG-RU1ESDA)


アルピコ交通16754号車(QTG-RU1ASCA)


フクトミ観光バス111号車(2TG-MS06GP)

ご覧頂いたとおり、ほとんどが県内あるいは近県の事業者でした。内装が気になって窓辺に目をやれば、バスの車内にはアルコール消毒液が置いてあったほか、全ての座席には飛沫防止シールドが設置されている会社ばかりでした。感染対策に万全を期してのツアーを催行されていることが伝わってきます。

観光バスの並びも、見ている限りこのくらいの規模が最大でした。





駐車場にところ狭しと並ぶ観光バスの姿、また見られる日が来るといいのですが。

高速バス×桜(伊那市じゃないですが)
高遠の桜がすっかり散った頃、伊那バス駒ヶ根車庫周辺で今を盛りと咲き誇る桜の木を見つけました。ちょうどよかったので、高速バス・新宿-伊那駒ヶ根線とのツーショットを頂いてみました。

KO3611便 京王バスX61812号車(2TG-RU1ASDA)


YK3628便 山梨交通C781号車(KL-LV774R2)

ここに桜の木が何本かあるのは知っていたのですが、高遠の桜より1週間も遅く見頃を迎える桜だったとは知りませんでした。お陰様で、馴染みのある高速バスを春らしい情景で彩ることができました。


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ここまで、今年の桜にまつわる風景をお送りしてきました。昨年の春が惨憺たるものだっただけに、今年の春は特別な気持ちで過ごしました。変わらないものなんてないけれど、当たり前にあった光景はこうも突然に消えてしまうものなんだと痛感し、その時その時の情景を目に焼き付けていくことの大切さを知った1年でした。せめて何の気兼ねもなくお出かけを楽しめるようになれば、桜の季節の賑わいも戻ってきてくれるでしょうか。。。

まもなく新緑の季節へと移っていきます。バスの走る風景も目まぐるしく変わっていくので、次はどんな姿を見せてくれるか楽しみです。伊那谷の美しい風景をお届けするには写真の腕がとても足りないのですが、そんな中からでも四季折々に美しいバスの走る情景を感じ取って頂けたら嬉しいです(^^)  

人々が夕餉を囲む頃、私はいそいそと旅立ちの支度を整えていました。陽はすっかり落ち、肌寒さが際立つ伊那の町は雨模様。ぱらぱらと降りしきる雨をやや恨めしく思いながらも、私は気を取り直してバス停へと足を運びます。

そんな時間にいったいどこへ?

はい、ちょっと東京経由で大阪まで(^^)


というわけで、今回は伊那→東京→大阪→伊那というルートでの周回旅に出かけてみることにしました。行程は下記の通りです。

①伊那IC前→バスタ新宿
②バスタ新宿→大阪JR高速BT
③阪急梅田→伊那IC前


新宿から大阪までは夜行バスを取り入れ、その前後で長距離昼行バスを心ゆくまで楽しむプランです。高速バスネットワークが豊富な長野県ならではの壮絶な周回ルートですね。どうせなら1日で行けるところまで行ってしまえと思い立って企画した今回の旅、しっかりと満喫して参りたいと思います!!

ではでは早速、最初の行程となるバスタ新宿までの旅路を辿って参りましょう。

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冷たい雨が降る中、私は伊那インター前バス停にやってきました。バス停は屋根付きなので、ベンチに腰掛けて雨宿りもできます。

バスロケを見ると、バスは少し遅れている様子。大した遅れではなかったので、特段気にすることもなく停留所の脇でバスを待ちます。

ややあって、京王バスのセレガがやって来ました。車両は永福町営業所所属のX61809号車です!

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新宿-伊那駒ヶ根線KO3632便
19:33 伊那インター前発→バスタ新宿行き

京王バスX61809号車

車種:日野 セレガHD
型式:2TG-RU1ASDA
年式:2018年式
ナンバー:杉並210あ809
所属営業所:京王バス 永福町営業所

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この写真、実はX61809号車が始発の駒ヶ根車庫を出る時に撮影したものです。大人しく乗車バス停で待っていればいいのに、わざわざ駒ヶ根車庫で雨中のバスを撮影してからインター前へ向かうというのだから、救いようがありません。

運転手さんにケータイ乗車券を見せて、乗車改札完了。車内へと進みます。

車内は京王さんならではの豪華で落ち着いた内装。

最後部にパウダールーム付き大型トイレを備え、ヘッドサポーター付きハイエンドワイドシート36人乗りのゆったり仕様です。全席コンセント付き+フリーWi-Fi完備なのも有難いです!

京王さんの便では、最前席の1AB席が販売されています。夜なので前面展望は楽しめないけれど、せっかくの機会ということで、最前席を予約しました。

昨今の情勢により、他社さんでは最前席が販売されていないことが殆どなため、なかなか貴重な機会です。

いつぞやの乗車記でもレビューしたように、最前部の蹴り込みはありません。

それでも、最後部まで等幅の4列シートとなっているため、足元も比較的広々しています。

フローリング調のフロアや、厚手のカーテンもいい感じです。



こうした内装の一つ一つにラグジュアリー感があふれており、豪華で落ち着いた車内を演出しています。

車内をじろじろと眺めているうちに(まるっきり不審者)、バスは全てのバス停で乗車扱いを終えていました。駒ヶ根発の最終便なので、中央道辰野の先にある中央道川岸まで停車があります。川岸BSからは、休憩場所の双葉SAへ直行します。

ふと、座席の前の網ポケットに入ったリーフレットに目が留まりました。

バスの感染症対策に関するリーフレットでした。バスの換気性能や乗務員さんのマスク着用と検温の実施等が記載されています。

いまだに暗い影を落とす新型コロナウィルス感染症。それでも人の動きは徐々に戻ってきているような気がします。一人一人が気をつけつつ、「新たな日常」を実践して感染症と上手く付き合っていける術を身に着ける。そうすることで、少しでも従前の日々が戻ってきてくれることを願って止みません。

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乗車バス停での遅れはほんの2-3分だったので、休憩場所の双葉SAに到着する頃には、遅れはすっかり回復されていました。双葉SAで15分の開放休憩に入ります。



この車は、駒ヶ根市に本社を構える株式会社ヤマウラの創立100周年記念ラッピングを纏っています。白地のラッピングは、暗っぽい双葉SAでも白く光り、よく目立っていました。

双葉SAではバス仲間の方が待っていて下さり、休憩中も撮影やバス談義に花が咲きました。お付き合い頂き、ありがとうございましたm(__)m

休憩を終え、バスは20:55に双葉を出ます。ここからは東京へ一直線です。

小仏トンネルを抜けた頃、八王子到着のアナウンスが入ります。

ここからは降車扱いが始まっていきます。八王子料金所を過ぎると、高速道路を照らす街灯がどんどん増えていくので、東京へ来たことを実感します。

そのまま中央道日野→中央道府中→中央道深大寺→中央道三鷹と来て、次はいよいよ終着のバスタ新宿です。

なんだかんだ順調に来れたので、定刻より10分ほどの早着となりました。






そして、ひとしきりの点検を終え、バスは永福町営業所へと戻っていきました。

運転手さん、雨の降る中、大変お疲れ様でした。ありがとうございました!!

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これにて、新宿までの道中は無事に終わりました。この後に乗り継ぐバスは、大阪行きの夜行バスです。バスタを約1時間後の発車予定なので、行き交うバスを眺めつつ、気長に待つことにしました。

狙うは、ジェイアールバスが誇るクレイドルシートを搭載した夜行バス・グランドリーム号です。新型のスカニア製2階建てバス・アストロメガ/InterCity DDが入る予定なのですが、私は夜行でこの車に乗るのは初めての経験。とても楽しみです!!

というわけで、次回は 伊那-東京-大阪周回旅~夜の旅編~(グランドリーム27号)をお送りしていきます!

どんな旅になるのか、是非お楽しみに(^^)  

Posted by むすまる(2号車) at 07:00Comments(2)京王バス乗車記新宿-伊那駒ヶ根線中央高速バス
今年の9月連休は例年にない人出でしたね。高速バスや鉄道はもちろんのこと、密を避けての自家用車での移動が多く目立ち、連日のように高速道路が大渋滞となっていました...

相変わらず感染拡大は心配ですが、こうして人の流れが戻ってきたことは素直に嬉しいです。このまま日常が戻ってくれば良いのですが。

さて、斯様に大変な4連休でしたが、新宿-木曽福島線では、ちょっとした事件が起こっていました。なんと、京王バス東が担当するKO3901便/KO3904便において、連日のように3列独立シートの夜行仕様車が充当されていたのです!!


諏訪湖SAで休憩中の京王バス東X81552号車

私が知る限り、木曽福島線において3列独立シート車が運行したのは初めてのケースです。そんな過去最大級の珍運用、バッチリ撮影して参りました!!

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・9月19日(土)

KO3901便:京王バス東X81551号車

車種:いすゞ ガーラHD
型式:QTG-RU1ASCJ
年式:2015年式
ナンバー:杉並210あ551
所属営業所:京王バス東 永福町営業所


連休初日、中央道の笹子あたりを通過中に撮影しました。実はこの日、私はおんたけ交通のON3902便を利用して東京へと向かっていました。そんな折、タイミングよくX81551号車とすれ違ったので、無事に記録できました。

個人的に、木曽福島線の車内から木曽福島線の珍運用を眺めるという、まさしく『珍事』となりました。

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・9月20日(日)

KO3904便:京王バス東X81552号車



車種:いすゞ ガーラHD
型式:QTG-RU1ASCJ
年式:2015年式
ナンバー:杉並210あ552
所属営業所:京王バス東 永福町営業所


連休2日目、今度は連番の81552号車がやってきました!
木曽福島まではさすがに行けませんでしたが、折り返しのKO3904便を諏訪湖SAで記録することができました(^^)

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・9月21日(日)

KO3904便:京王バス東X81553号車



車種:いすゞ ガーラHD
型式:QTG-RU1ASCJ
年式:2015年式
ナンバー:杉並210あ553
所属営業所:京王バス東 永福町営業所


連休3日目、今度は81553号車がやってきました!!
もしやと思ってはいたのですが、まさか3日連続で連番運行となるとは(^^;

連休の夜行車運行はこれで打ち止めでした。しかし、京王バス東の長野県向け路線では非常に珍しいガーラでの運行、しかも長野には姿を現すことすらない夜行車です。これらを一挙に記録できたことは本当に貴重な経験でした。

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ご覧頂いた通り、3台の夜行車が木曽福島線を代わる代わる担当していました。京王バス東の担当する夜行バスとしては大阪線と神戸・加古川・姫路線がありますが、大阪線が4/13から、神戸線が9/1から全便運休となっています。よって、これらの充当車両が木曽福島へやってきた形となります。

夜行車ということで床下仮眠室付き仕様となり、加えて降車ボタン等の装備がないためにツーマン運行となったわけですが、連日起きていた中央道の大渋滞に立ち向かうためには、これらのかえって奏功したのではないでしょうか。お客さんも非常に快適に移動できたものと思います。

・・・ちなみに、連休最終日ですが、X50901号車が登板していました(※写真は過去に木曽福島線に入った時のものです)。

京王バス東X50901号車

車種:三菱ふそう エアロエース
型式:BKG-MS96JP
年式:2009年式
ナンバー:練馬200か2089
所属営業所:京王バス東 永福町営業所


これはこれで、滅多に木曽福島線に入ることがない車です。夜行車ほどではないけれど、非常にインパクトのある運行だったことには違いありません。

時折こうした姿を見せてくれる木曽福島線。車両運用にも引き続き注目していきたいと思います。また、通常はおんたけ交通便を利用するしかないのですが、いつかは京王さんの便も利用したいものですね(^^)

<追伸>
今年10月より、京王電鉄バスの子会社である京王バス東、京王バス南、京王バス中央が合併し、新たに「京王バス株式会社」と商号変更されることが発表されました。

これに伴い、当ブログでは今回の記事より、京王さんの検索カテゴリー名称を「京王バス」に変更しています。そのサブカテゴリ―として運用していた京王バス東などのカテゴリーは、京王バス東や京王バス南といった会社が運行した記録として、そのまま残しておくことにします。  


木曽路を行く京王の令和顔エアロエース@福島関所バス停

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最近、特に京王さんが運行する新宿-木曽福島線のラインナップが面白いです。ちょっと前まではBKG-エアロエース・X50905号車が固定運用されていたのですが、当車が運用離脱してからは、多様な車両がやってくるようになったのは記憶に新しいところ。新型コロナウィルス感染症に伴う運休が明けた後、その傾向はますます顕著なものとなり、今となっては日替わりで違う車両が木曽福島へ向かっているほどです。

そんな折、いつもなら新宿-富士五湖線、新宿-甲府線を担当しているはずの令和顔エアロエース・X51908号車が、ついに木曽福島線に姿を現すという珍事が発生したのです!!

時は7月4日(土)。バスロケでその模様を知った私は、木曽福島へと急行。南信に大雨を降らせた雨雲が残る中、福島関所バス停にて待機していると・・・

雨にけぶる木曽福島の町並みに、京王の令和エースが颯爽と姿を現しました。

新宿-木曽福島線(新宿行き)KO3904便
15:40 木曽福島駅前発→バスタ新宿行き

1号車:京王バス東X51908号車

車種:三菱ふそう エアロエース
型式:2TG-MS06GP
年式:2019年式
ナンバー:杉並210あ908
所属営業所:京王バス東 永福町営業所


紛れもない令和顔エアロエース!
世田谷営業所があった頃の京王バス東に導入され、永福町営業所との統合後に杉並ナンバーに改番された車です。ちなみにハイグレードシート42人乗りです。座席定員やシート仕様から考えても、普段ならこの路線を担当することのない車であることが分かります。

実際、この顔が木曽福島に来るのは初めてのことです。しかし51908号車は、木曽福島の趣のある街並みに不思議なほど溶け込んでいました。その近代的なマスクとは裏腹に見事なものです。本当に短い間での邂逅でしたが、雨の中を突っ切って進む最新型車両の姿を木曽路で見送るという貴重な時間を過ごしました。

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ということで 第2ラウンド ですw

木曽福島線は、諏訪湖SAで1回目の休憩を行います。そこを捕まえに行こう思い立っちゃいまして(^^)

かくて、さっそく自分の車に乗り込んだ私は、51908号車の後を追って木曽路を北上。塩尻ICより諏訪湖SAを目指します。自分で言うのもなんですが、そこまでしたら、いくらなんでもアホじゃないかと笑

でもまぁ、思い立ってしまったからには仕方ありません。実行あるのみです!

高速道路上で51908号車とランデブー走行しつつ(運転手さんゴメンなさい)、諏訪湖SAへ。

駐車したところをじっくり記録する機会に恵まれました(^^)

もちろん、フロントマスクもしっかり記録。

側面の行先表示を見て頂くと、木曽福島線であることがお分かり頂けると思います。

あと、撮影中に気づいたのですが、この車の行き先表示は、従前と同様にオレンジLED式のまま。いや、「令和エースなら白色かフルカラーでしょ!」なんて言うつもりはありませんが、白色LEDやフルカラーLED式行き先表示に換装している会社さんも多いので、意外だなと思った次第。これも京王さんの拘りですかね。

新宿へと旅立つ姿もきちんとお見送り。



フロントマスクやアクティブ・サイドガード・アシストといった新装アイテム以外は、従来のエアロエースと大差ない外観ではありますが...京王カラーでこの姿が見られるのは新鮮です。

恐らく、新型のエアロエースが増えるにつれ、この姿はむしろ「当たり前」になってくることでしょう。今はちょうど過渡期といったところですが、世代交代の早い高速バスでは、そんな日常こそ貴重です。時折こんな姿を見せてくれる木曽福島線、これからも注目していきたいと思います!  

今回は、京王バス東が新たに導入したヨーロッパ製2階建てバス『アストロメガ/InterCity DD』の乗車記をお送りしていきます!

こちらがその最新型2階建てバスである 京王バス東X72001号車 です!

どうですか?カッコいいでしょ(^^)

アストロメガ/InterCity DDは、エンジン・シャーシをスウェーデンのスカニア社が製造し、車体をベルギーのコーチビルダーであるバンホール社が製造した2階建てバス(ダブルデッカー)です。欧州のTDX25というモデルを日本向けに縮小し、国内ではTDX24として発売されています。既にはとバスやジェイアールバス各社を始めとした事業者を中心に次々と導入されており、欧州と同様の4列シート仕様から、3列独立シートの夜行バス仕様まで、さまざまな仕様が登場するようになってきました。

今春、ついに京王バス東がこの車を導入し、新宿-富士五湖線での営業開始に向けて着々と準備が進められてきたようです。既に多くの方の注目を浴びていましたが、遅ればせながら私もそれに便乗し、今回ご紹介させて頂く次第です(^^)

なお、スカニア社での名称では、観光バス用途がアストロメガ、高速路線バス用途がInterCity DDといったように区別しているようですが、当ブログでは便宜的にどちらも『アストロメガ』と呼称することにします。

さてさて、長い前置きはこの辺にして、いよいよ本題である乗車記と参りましょう。京王バスさんのこだわりがたっぷり詰まった最新型の2階建てバス、ぜひご覧あれ!!

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今回利用したのは、新宿-富士五湖線のうち、富士山駅発→バスタ新宿行きの特急便・KO1354便です。

富士急行線 富士山駅前に降り立ち、アストロメガの到着を待ちます。

ここから始発乗車を敢行しようという企みです。

待つことしばし。富士山駅前ロータリーに巨大なバスが入線してきました。

富士急ハイランドをバックに、その巨体をゆっくりと旋回させます。隣にいるブルーリボンシティハイブリッドと比べても、その躯体の大きさを伺えるというものです。

バスは1番乗り場に着けられました。ほどなくして前扉が前方へスライドし、乗車扱いが始まります。

新宿-富士五湖線(新宿行き)KO1354便
17:29 富士山駅発→バスタ新宿行き [特急便]


京王バス東 X72001号車

車種:バンホール アストロメガ
型式:TDX24
年式:2020年式
ナンバー:杉並210あ1
所属営業所:京王バス東 永福町営業所


その姿はまさしく威容。京王カラーにも見事にマッチした堂々たる風格は、迫力がありつつも荘厳な雰囲気を纏っています。トップナンバーを頂くこの車の検査証票は今年3月。新型コロナウィルス感染症の影響でデビューが遅れていましたが、1ヶ月ほど前から路線に出ていたようです。

後ろから眺めると、このバスの大きさをより感じることができます。

国産2階建てバスである「エアロキング」とは、一味も二味も違う佇まいです。よく見ると、後輪の泥除けには「SCANIA」と書かれていますね。トラックなんかだとたまに見かけますが、バスでこの泥除けを見るのはとても新鮮です。

フルカラーLED表示と「VANHOOL」のロゴ。

京王さんの塗色と相まって、新たな時代を感じさせるデザインが随所に施されています。

乗車は中扉から。

スライド扉の奥に見えるドアはトイレです。トイレ入口の右側にある階段から、2階へ上がることができます。

ちなみにトイレの扉はこんな感じ。

入口の感じも、国産のものとは異なりますね。

2階へ上がる階段の手前には、車いす用の展開式スロープが備えてありました。


車椅子に乗ったお客さんはスロープで車内へと入り、中扉の左側にある車椅子専用のスペースに乗車します。

2階建てバスの低床を活かし、多くの方が旅を楽しめるように配慮されています(写真がひどくてすみません)。

新車の匂いに包まれながら、いよいよ2階へ。

京王らしい、赤色を基調とした革張りシートが整然と並びます。

階段後方も同様のシート配列となっています。


シート形状は国産のものとはやや異なるように感じましたが、がっしりとした頼もしいシートです。


また、角度は浅いですが、リクライニングシートとなっています。シート横のレバーを倒せばリクライニングするようになっています。


・・・あれ?この車、コンセント付きと聞いたけど、コンセントはどこ?

うおっ、こんなとこにあった!

なんとシートとシートの間、しかも下の方にありました。仕様は、USBコンセントが2口です。

この日は迷わず2階席前方に着座したため、眺めもこの通り。

さっきは下から眺めていた富士山駅の大鳥居を、今度はやや高い位置から眺めることになりました。

上を見上げると、スピーカー・読書灯・エアコン吹き出し口が一体化したユニットが付いています。

国内だとなかなか見ないデザインですが、降車ボタンにどことなく京王らしさを感じます。

ちなみに、読書灯を点灯するとこんな感じです。

この読書灯、ライトの角度を変えられる優れものです。光量としても結構明るめで、まさしく「読書灯」といったところ。

最前席後方には避難口が付いていました。

もちろん使ったことはないのですが、有事の際は1階に速やかに避難できるようになっているようです。

最前部には蹴り込みもついています。

これにより、最前席でも十分快適に過ごせます。

個人的に気に入ったのは時計。

青色のデジタル表示が良い感じです。

最前部には、1階の運転席と連絡が取れるよう、電話が備えてありました。


ここまでご紹介のように、座席定員重視の2階建てバスといえども、快適に過ごせるよう様々な配慮がなされた車内に仕上がっています。調度品も豪華で、京王カラーに合わせた赤色のシートが何より素敵です(^^)

最新型の2階建てバスにワクワクしながら、東京へと旅立ちます!

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

定刻通り、バスは富士山駅を発車。

ここから河口湖駅を目指します。ちなみに、写真がありませんが、実は1354便には2号車がついていました。2号車は通常のセレガHD・X61502号車でした。

出発後、新宿行きのアナウンスが入ります。

車は違えども、アナウンスは京王そのもので安心しました笑

走行が始まると、特徴的なエンジンの唸りが聞こえてきます。外で聴いてみると割と高音が目立つエンジンのように感じましたが、中で聴いてみると、低い唸りが聞こえるタイプのエンジンでした。スカニア製直列6気筒エンジン・DC13エンジンは初めてなので、これはこれで新鮮です。

また、ヨーロッパの本場アストロメガのミッションはZFの12速AT・TraXonのようですが、日本向けTDX24はスカニアの12速AMT・オプティクルーズが搭載されているようです。12速もの多段AMTのため、バスが動き出すとギアがサクサク変わっていくのが面白かったです。

さて、国道137号線をしばらく西へ走ると、河口湖駅に到着です。

ちょうど、富士急バスが2台入線してきていました。

流石はダブルデッカーというべきか、全高3.5mのガーラHDを見下ろすことができます。

アストロメガは天井ギリギリまで座席があるので、さらに高さを感じます。

河口湖駅での乗車扱いをしてから南へ下ったその時、眼前に富士山が現れました。

始発の富士山駅に降り立ちながら、バスを撮るのに夢中で富士山をまともに拝んでいなかったため、ここぞとばかりに激写です(^^;

バスはそのまま南下し、国道139号線横町バイパスを左折して、富士急ハイランドを目指します。


途中、河口湖インターがありますが、そこはいったんスルー。


バスは河口湖インターの先にある富士急ハイランドへと向かっていきます。


ハイランド入口には、ふじやま温泉が見えます。


ここでは、遊園地を楽しんだ多くのお客さんが乗車されました。随行する2号車も満席となったようです。このバス停で乗車扱いは終了。後は東京を目指して走ります!

先ほどは通過オーライした河口湖インターより高速道路へ。


料金所をくぐって...って、何やら道路交通情報の掲示板に不吉な「渋滞」表示が(^^;


一抹の不安を抱えつつ、中央道富士吉田線に入ります。

12速AMTのミッションがせわしく変わり、DC13型エンジンの高音を響かせながら、アストロメガの高速走行を見せつけてくれます。エンジンの唸りに余裕さえ感じる、頼もしい走りです!

高速に乗ってすぐ、富士山をバックに富士急ハイランドを望みます。

富士山に見送られながら、富士吉田市を後にします。これでもうちょっと時間帯や天候が良かったら、さぞかし絵になる風景ではないかと思います。

高速道路をしばらく走ると、東京への所要時間が表示されていました。

高井戸まで90分...バスタで長野県へと帰る便に乗り継ぎを予定していたため、なかなか追い詰められたスケジュールになってしまいそう。

リニア実験線も見えました。

2027年度のリニア開通が延期される報道がありましたが、ここが営業運転で使われるのはいつになるでしょうか。。。

実験線を過ぎてすぐ、富士吉田線唯一のトンネルである花咲トンネルへと突入!

なんだか、バスごとタイムトラベルするか、異世界にでも引きずり込まれそうな感じもしますね。

トンネルを抜けてすぐ、バスは大月JCTから中央道へと入ります。


この辺まで来ると、すっかり見慣れた景色です。

週末の中央道にも関わらず、車通りが全然ないことに少なからずショックを覚えます。渋滞が発生するくらいですから、そこそこの交通量はあるのではないかと思ったのですが。

渋滞スポット・上野原~小仏トンネルまでの道中、ついに渋滞に捕まります。

運転手さんからのアナウンスによれば、渋滞を抜けるのに25分ほどかかるそうです。帰りのバスの乗り継ぎ、間に合うかなぁ…

途中、セレガR-GJを追い越しました。

間近で見るとあれほど大きく迫力のあるフロント2枚窓+低運転席仕様のR-GJが小さく見えます。

しばらく渋滞の中を走りましたが、思ったより早く小仏トンネルの入り口に到達しました。

想定していたほど渋滞がひどくなく、一安心です。

八王子料金所が見えてきました。

このバスは特急便なので、中央道日野BSで降車扱いを行います。

府中のあたりで再び軽く渋滞します。

ただ、この辺は速度が落ちただけで、概ね流れているような感じです。

そして、あっという間に高井戸を過ぎ、永福料金所。

渋滞が解消傾向だったのは僥倖でした(^^)

初台ICを降り、新宿市街地へ。



コロナウィルス対策の影響からか、この時間の新宿にしては車通りも人通りも少ないです。

ついにバスタ新宿への到着アナウンスが流れます。

渋滞を加味しても約2時間の旅。本音を言えば、もっと楽しんでいたかったです。

終点のバスタ新宿が見えてきました。

いよいよ旅も終わりです。

バスは、バスタ新宿の降車エリアを目指してスロープを登ります。旋回半径が国産の高速車より1m以上長いので、降車場に至るまでのカーブをかなり大回りして進入していったのが印象的でした。割とゆっくりスロープを上がっていったのですが、302kW(410馬力)を発生するスカニア製DC13エンジンは、これほどの巨体を失速させることもなく、坂の上までスムーズにバスを導きました。

降車エリアの先頭に着け、ここでドアオープンです。

先頭に座っていたのを良いことに、最後までアストロメガの車内を楽しみます。

バスを降り、正面に回ってみました。

見慣れたエリアで見るダブルデッカー、殊更にデカさを感じます。LEDランプが点灯していたのもGood!

リアを見ても天井すれすれ。これを苦もなく操るんですから、運転手さんは本当にすごいです。

運転手さん、渋滞で大変な中、安全運転お疲れ様でした。楽しい旅をありがとうございました(^^)

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

私の記念すべき初・アストロメガとなった今回の旅、いかがでしたでしょうか。写真点数もかなり多めでお送りしましたが、アストロメガの魅力を少しだけでもお伝えできていれば嬉しいです。また、京王が初めて導入したトップナンバーとなるアストロメガに乗車できたことも、大変良い記念になりました。

富士五湖線のアストロメガは、KO1353便/KO1354便にて毎日運行されている模様です。情報では、富士急さんもアストロメガの導入を検討しているということで、富士五湖線を中心に、中央高速バスでもアストロメガが増殖傾向にあるようです。

そんな最新型のヨーロッパ製2階建てバス、皆さんも機会があったらぜひ乗車してみてはいかがでしょうか。  


双葉SAに到着するSN3720便(2台運行)

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新型コロナウイルス感染症対策のため、中央高速バスが軒並み運休となる中、長野県民の足を守り続けてきた路線があります。それが新宿-伊那飯田線です。当路線の沿線地域では都市圏への代替交通手段の確保が難しいことから、飯田線の上下6便ずつを運行することによって長野県南信地域の基幹交通手段を確保してきました。駒ヶ根線が5月から全便運休となる中、飯田線はなんとか持ちこたえてくれた格好です。

そこで今回は、自粛期間中にも負けずに頑張ってきた新宿-飯田線の活躍をご覧頂きたいと思います!

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新宿-飯田線KO3705便

<1号車>京王バス東X51702号車



車種:三菱ふそう エアロエース
型式:QTG-MS96VP
年式:2017年式
ナンバー:杉並200か97
所属営業所:京王バス東 永福町営業所


KO3705便は京王同士での2台運行!1号車は飯田線レギュラーメンバーのX51702号車の登場となりました(^^)

<2号車>京王バス東X51305号車

車種:三菱ふそう エアロエース
型式:QRG-MS96VP
年式:2013年式
ナンバー:練馬200か2769
所属営業所:京王バス東 永福町営業所


続く2号車は、永福町営業所の生え抜きエアロエース・X51305号車が入りました!

こんな時勢に京王のエアロエースが2台並ぶなんて思ってもみませんでした。

新型コロナウィルス感染症対策の一環で、現状では乗車人数を減らして運行されているため、ある意味で続行便が入りやすくなっているのかも知れないですね。

新宿-飯田線IN3716便

<1号車>伊那バス29102号車





車種:日野 セレガHD
型式:QTG-RU1ASCA
年式:2017年式
ナンバー:松本230え102
所属営業所:伊那バス 松川営業所


バラのラッピングが施された伊那バス29102号車です!運休便がここまで拡大する前に飯田で会って以来のことなので、感慨もひとしおです。鮮やかで美しいバラのラッピングと、大きく描かれたイーナちゃんを纏った姿を見ると、なんだかほっとします(^^)

新宿-飯田線KO3709便

<1号車>京王バス東X51701号車





車種:三菱ふそう エアロエース
型式:QTG-MS96VP
年式:2017年式
ナンバー:杉並200か96
所属営業所:京王バス東 永福町営業所


こちらも京王さんの飯田線レギュラーメンバー・X51701号車です。綿半の全身ラッピングを纏った姿がなんとも言えず特徴的です。これにより、もともと白い京王の車体が更に真っ白になってますw

新宿-飯田線SN3720便

<1号車>信南交通1208号車

車種:三菱ふそう エアロエース
型式:QTG-MS96VP
年式:2017年式
ナンバー:松本200か1208
所属営業所:信南交通 飯田本社営業所


3720便は信南交通の2台運行でした!1号車には、2017年6月に突如導入された信南交通のQTG-エース・1208号車が充当されました。

<2号車>信南交通1243号車

車種:三菱ふそう エアロエース
型式:2TG-MS06GP
年式:2017年式
ナンバー:松本200か1243
所属営業所:信南交通 飯田本社営業所


2号車には2TG-エース(前期型)の1243号車が入りました。

地元バス会社が2台並びになっているのは、日常が戻ってきた感があって嬉しいですね(^^)



2台とも満席という盛況っぷりを見るに、高速バス利用者の数も徐々に増えてきているようです。

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ここまで、自粛期間にも負けずに活躍してきた新宿-伊那飯田線(飯田系統)の模様をお送りしてきました。三密回避のためにお客さんの乗車を半分以下にして運行されているのですが、それでも増発が出るというのはさすがの飯田線です。南信州の大事な足となっていることを伺わせますね。すぐには難しいでしょうが、これからも更に盛り上がっていってほしいです!

また、記事執筆時、新宿-伊那駒ヶ根線の一部便が6/19より運行再開するとの情報が入ってきました。

・京王バスのHP
https://www.keio-bus.com

私にとって最も馴染みのある駒ヶ根線が復活するとは、嬉しい限りです(^^) 伊那飯田系統にも徐々に活気が戻ってきています。今度はそっちのレポも出せるようにしようかな笑  

6月から運行を再開した中央高速バス各路線の運行再開レポをお送りしていきます。第3回目となる今回は、新宿-諏訪岡谷線の模様をお届けしたいと思います(^^)

なお、例によって掲載の情報は記事執筆時点での情報です。最新情報は京王バスさんのWebサイトで確認してください。

・京王バスのWebサイト
 https://www.keio-bus.com/

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新宿-諏訪岡谷線は、文字通り諏訪・岡谷・茅野より山梨県を経て、東京へと至る路線です。最大の特徴は、長野県発着の路線でありながら、小淵沢や韮崎といった山梨県西部地域でも乗降車扱いがあること。現在、中央高速バスの東京行きの路線でこの地域をカバーしているのは諏訪岡谷線のみで、そのあたりの需要をかなり汲んでいる重要な路線となります。

当路線も例にもれず、新型コロナウィルス感染症対策のために全便運休となっていましたが、松本線等と時を同じくして復活。諏訪岡谷地域のみならず、山梨県西部地域の皆さんにも福音となったことでしょう(^^)

そんな新宿-諏訪岡谷線の再開、さっそく迎え撃ってきました!

新宿-諏訪岡谷線KO3803便(上諏訪経由・岡谷行き)

<1号車>京王バス東X51311号車

車種:三菱ふそう エアロエース
型式:QRG-MS96VP
年式:2013年式
ナンバー:杉並210あ311
所属営業所:京王バス東 永福町営業所


記念すべき再開後の新宿発第1号となる3803便です!まだ完全にダイヤが復活していないので、この便が始発となります。

やってきたのは、のっけから元・世田谷営業所のエアロエースでした!やっぱり、長野県中南信向けの路線で世田谷営業所の車が入ってくると違和感があります(^^; 木曽福島線はずっと世田谷の担当だったのに、他路線で元・世田谷の車を見ると新鮮に感じるのは何故だろうw

新宿-諏訪岡谷線JR3810便(新宿行き)

<1号車>ジェイアールバス関東H654-08401号車



車種:三菱ふそう エアロエース
型式:BKG-MS96JP
年式:2008年式
ナンバー:諏訪200か16
所属営業所:ジェイアールバス関東 諏訪支店


お次はジェイアールさんのBKG-エースです!レギュラーでBKG-エースが入る貴重な路線のため、久々に姿を見られて良かったです。伊那市の中央道支店に長らく疎開していたのですが、その車たちが元気な姿で目の前に現れると、とても安心します。

行先表示灯の「バスタ新宿(新宿駅)」という表示が何とも言えず頼もしいです!!

この表示を見ると、いよいよ諏訪岡谷線も復活したなぁという感じがしますね!

新宿-諏訪岡谷線KO3807便(上諏訪経由・岡谷行き)

<1号車>京王バス東X61806号車

車種:日野 セレガHD
型式:2TG-RU1ASDA
年式:2018年式
ナンバー:杉並210あ806
所属営業所:京王バス東 永福町営業所


続いては、再び京王さんの便。今度は2TG-セレガが登板です。個人的には駒ヶ根線の運休以来、京王さんの2TG-セレガに長いことご無沙汰しています。たまに駒ヶ根にも顔を出す車両がこうして現れてくれたので、運が良かったなと(^^)

なお、最前列はビニールカーテンで飛沫防止を図っている様子が分かります。

新宿-諏訪岡谷線JR3814便(新宿行き)

<1号車>ジェイアールバス関東H654-09403号車

車種:三菱ふそう エアロエース
型式:BKG-MS96JP
年式:2009年式
ナンバー:諏訪200か14
所属営業所:ジェイアールバス関東 諏訪支店


こちらも諏訪支店お馴染みのBKG-エアロエースです。楽座シート搭載車となりますが、実はまだ乗ったことがありません。こちらもまたいつか折を見て乗りに行こうかなと思っている次第。

・・・って、よく見たらこの車、逆T字窓なんですね!前便・JR3810便のH654-08401号車(元・東京支店)は全固定窓でしたから、導入元の支店によるのかも知れません。

新宿-諏訪岡谷線AK3853便(岡谷経由・上諏訪行き)

<1号車>アルピコ交通18064号車





車種:日野 セレガHD
型式:2TG-RU1ASDA
年式:2018年式
ナンバー:諏訪200か92
所属営業所:アルピコ交通中南信支社 茅野営業所


最後に、満を持してアルピコ交通(茅野)のセレガが登場です!当初はこんなに待つ予定じゃなかったのですが、やっぱりアルピコ交通がないと締まらないな...と思い、予定を大幅に変更して、新宿からの折り返し便を狙ってみた次第(^^;

5色のアルピコカラー(通称:ダイナミックストライプ)は、やっぱり我々長野県民にとって特別なのです♪ 待った甲斐あって、諏訪岡谷線の復活を象徴する車両たちを思い残すことなく見届けることができました!

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今回は、諏訪岡谷線の復活の模様をお送りしてきました。現在のところ、運行本数としては京王・アルピコ・JRで各2便ずつ、計6往復分となります。山梨交通とフジエクスプレスも参画する路線ですが、そちらは相変わらず運休のまま。ワガママを言ってしまえば、山交もフジエクも元に戻ってほしいなぁと思います。

中央高速バス運行再開レポートはまだ続きます。次回は、新宿-白馬線の模様をお送りしていこうと思いますので、お楽しみに!  

中央高速バス運行再開レポート②です!
今回は、6/6から運行再開となった新宿-松本線についてお送りしていきます(^^)

※掲載の情報はあくまで記事執筆時点のものです。最新の運行情報は京王バスのWebサイトをご覧ください。

・京王バスのWebサイト
 https://www.keio-bus.com/

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アルピコ交通の路線網の復活は、私もずっと心待ちにしていました。路線網、車両台数は長野県最大。個人的に、長野県の高速バスの代表選手といえる事業者なので、アルピコカラーが中央道から消えてしまったのが寂しくて寂しくて...

そんなアルピコ交通の路線が復活を遂げたのは、感慨深いものがあります。運行再開の報を聞き、いても立ってもいられなくなった私は、さっそく新宿-松本線をお出迎えしてきました(^^)

新宿-松本線AK5918便

<1号車>アルピコ交通19069号車

車種:日野 セレガHD
型式:2TG-RU1ASDA
年式:2019年式
ナンバー:松本200か1326
所属営業所:アルピコ交通中南信支社 松本営業所


あぁ...ようやく会えました!アルピコ交通の高速車両です(^^)

今まで退屈だったよね。おかえり!!

やっぱりアルピコカラーがない中央高速バスは寂しいので、日常が戻って来たなぁという感じです。お客さんもしっかり乗っていましたし、徐々に復活していくと良いです。

ちなみにこの車、2020年4月頃からこんなラッピングが入っています。

6/1から始まる中央道の大規模リニューアル工事のお知らせラッピングです。危うくこのラッピングも出番なしとなるところでしたが、どうにかその面目は保たれた様子。そっちも良かったですねw

共同運行である京王バス東の車両も併せてチェックしてみました(^^)

新宿-松本線KO5909便

<1号車>京王バス東X51007号車

車種:三菱ふそう エアロエース
型式:BKG-MS96JP
年式:2010年式
ナンバー:練馬200か2363
所属営業所:京王バス東 永福町営業所


京王のSクラスシート車です!松本線の専用車であるこの車たちも、長らく休養していたためか随分と久しぶりに感じます。年式を考えると、そろそろ危険水域に差し掛かってきているような。。。

新宿-松本線KO5913便

<1号車>京王バス東X51008号車

車種:三菱ふそう エアロエース
型式:BKG-MS96JP
年式:2010年式
ナンバー:練馬200か2364
所属営業所:京王バス東 永福町営業所


出発してしまったので後ろ姿しか撮れませんでしたが、同じくSクラスシート車であるBKG-エースです!

新宿-松本線KO5926便

<1号車>京王バス東X51005号車



車種:三菱ふそう エアロエース
型式:BKG-MS96JP
年式:2010年式
ナンバー:練馬200か2360
所属営業所:京王バス東 永福町営業所


折り返しの5926便に入っていたX51005号車です。これも同じくSクラスシート車。

ヤマウラの大判ラッピングを纏った1台です。

ヤマウラのラッピングといえば駒ヶ根線のセレガですが、松本線にも今年1月か2月くらいにラッピング車が登場しました(^^)

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今回は、アルピコ交通で最大規模の路線である松本線の復活についてレポしてみました。行く先々で見られた日常の風景が戻りつつあります。文字通り飽きるほど見られた松本線の高速車ですが、それだけの密度で走っていた路線が運休してしまうと、かくも寂しくなるのだなと実感した路線です。撮影していて、日常のありがたみを強く感じました。

機会をみて、松本バスターミナルからのバス旅にも出かけてみたいものです(^^)

次回も引き続き、中央高速バスの復活レポをお届けしていきたいと思います。お楽しみに!!  

2020年05月28日

京王バス東X51908号車

京王さんの高速車といえば、2014年以降にはジェイ・バスをメインで入れているイメージです。ところが、2016年の暮れ~2017年初にかけて、飯田線向けのエアロエース4台を立て続けに導入。それからというもの、毎年ちょこちょことふそう車が入るようになってきました。

そして2019年初夏には、ついにモデルチェンジ後の「令和顔」エアロエース・X51908号車が導入され、甲府線や富士五湖線などを中心として活躍を開始。多くのバスファンを驚かせました。

一方、わたくし長野県の人間でございますゆえ、甲府線も富士五湖線もなかなかご縁のない路線なのであります。バスタくらいでしか会えないだろうな~と思っていましたので、気長に待つことにしていたら・・・

あろうことか新宿-飯田線KO3711便にX51908号車が入り、よりによってその姿を双葉SAで拝んでしまったのです!!

新宿-飯田線KO3711便
12:05 バスタ新宿発→飯田商工会館行き

<1号車>
京王バス東X51908号車

車種:三菱ふそう エアロエース
型式:2TG-MS06GP
年式:2019年式
ナンバー:杉並210あ908
所属営業所:京王バス東 永福町営業所


紛う方なき令和顔エース!
逆光だったので、あんまりいい写真じゃないですが、それでもこの姿を双葉SAで記録できたことは貴重です。上述のように、この車の活躍の場は甲府線や富士五湖線がメイン。そもそも双葉SAにやってくること自体が無いからです。また、座席定員42人という仕様なこともあり、長野県方面には滅多に顔を出さない車両でもあります。それでも、2015年式・2016年式の富士五湖線仕様セレガが顔を出し始めた時から、座席定員の縛りも緩くなってきたんだな...と思ってはいましたが。

コロナウィルスによる減便前、永福町営業所と世田谷営業所が統合されたことに伴って、飯田線を中心に多様な車両が来るようになったのは記憶に新しいところ。コロナウィルス騒動が徐々に収まりつつある中、京王の令和エースを南信で再び見られる日はやってくるのでしょうか?  

シリーズ記事の途中でしたが、少し間が空いてしまいました(^^;

さて、上田から池袋を経由し、バスタ新宿から駒ヶ根へと向かう大回り旅行も、いよいよ最終局面に突入です!

バスタ新宿でのバス観察を終え、Cエリアにて駒ヶ根行きの京王便を待っていると・・・

新宿-伊那駒ヶ根線KO3611便
11:35 バスタ新宿発→伊那バス駒ヶ根車庫行き

<1号車>
京王バス東X61810号車



車種:日野 セレガHD
型式:2TG-RU1ASDA
年式:2018年式
ナンバー:杉並210あ810
所属営業所:京王バス東 永福町営業所


やってきたのは京王バス東のX61810号車です!
なんか直近で乗車記を投稿したばかりの車両のようにも見えますが、きっと気のせいです←

気を取り直して、いつもの車内紹介です。

まずは車内風景。

4列シートが並び、最後部にはパウダールーム付き大型トイレを備えます。

シートはヘッドサポーター付きハイエンドワイドシート。

特徴的な、落ち着いた柄のシートモケットです。

シート脇にはコンセントが付いています。

充電専用のAC100Vコンセントとなります。

シート前方には、大型フットレストも。

靴を脱いで利用するタイプのものです。

エアコン吹き出し口とカーテンはこんな感じです。

日野のオリジナルデザインであるエアコン吹き出し口とこのカーテン柄のコラボ。なんとオシャレな...

豪華で美しく、ゆったりした車内で過ごす駒ヶ根までの旅。楽しんで参ります!

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定刻となりました。
バスは扉を閉め、発車します。

バスタ新宿のスロープを降りて新宿の市街地を走り、首都高へ。各バス停で乗車扱いを行っていきます。

この日は本当に良い天気。
お陰で、府中あたりで富士山が見えました。

普段、ここを昼間に通ることがないので、こんなところからも富士山が見えることを初めて知りました(^^;

バスは府中から日野を経て、八王子までやってきました。

山梨交通のガーラ・C728号車とすれ違います。

ここで乗車扱いは終了。一気に双葉を目指す...予定でしたが、途中で事故渋滞が発生していたため、バスは40分以上の遅れを拾います。

遅々として進まない車列とポカポカ陽気に誘われて、しばしウトウト。。。

気づけばバスは大月付近に。

渋滞はすっかり解消していました。

遅れをそのまま引きずり、双葉SAで休憩となります。

下り便なので、20分ほどの開放休憩です。

双葉を出発。引き続き中央道を西進。
雪をかぶったアルプスがどんどん近づいてきます。


心なしか、外の気温も低くなってきている気がします。。。

諏訪を過ぎ、岡谷JCTを通過すると、最初の降車バス停である中央道辰野に到着。ここから、いつも通り降車扱いを行っていきます。

中央道箕輪バス停を過ぎると、雄大な仙丈ケ岳が見えます。

位置関係としては、先ほどの甲斐駒ヶ岳の写真の反対側あたりです。

ここからはいつも通りに中央道を降り、伊那インター前→伊那バスターミナル→沢渡→宮田→駒ヶ根バスターミナルと停車。

そして、終点の伊那バス駒ヶ根車庫へと到着します。


結局、私が駒ヶ根車庫に降り立ったのは、定刻+36分となりました。

渋滞があったとはいえ、天気も良かったですし、内装も快適だったので、あんまり長く感じませんでした(いつものことw)。

運転手さん、渋滞で大変な中、お疲れ様でした。ありがとうございましたm(__)m

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

予め駒ヶ根車庫に置いてあった自分の車に乗り込み、車内で帰り支度をしていると...

30分と経たずに、次便のIN3613便が到着しました!

3613便が出る頃には途中の渋滞も解消しており、距離が縮まってしまったものと予想されます(^^;

ちなみに、この日の担当は伊那バス23183号車(LKG-RU1ESBA)でした♪

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せっかくだからと、16:52発の新宿行き・YK3628便もチェックしてみます。

この日は、いつぞやも乗車した山梨交通C773号車(KL-LV774R2)が担当でした。

乗りたかったですが、まさかこれに乗って再び新宿へ舞い戻るわけにはいきませんので、あえなく断念(^^; またの機会を待つとしましょう!

駒ヶ根まで高速バスで行くためだけに一日を費やした今回のトンデモ旅、いかがでしたでしょうか。車で行ってしまえばなんてことはないんですけど、新たな発見もあり、とても楽しめました。こんな経路を面白がるのは私のような人種だけかも知れませんが…たまには気分を変えてみようってことで(^^)

今回の企画に満足したかと思いきや、次回は経路を変えて...なんて考えてしまっている自分に思わず笑ってしまいますが、路線紹介も兼ねて、いつか皆様のお目に掛けられる日が来ると良いです。その時まで、ぜひお楽しみに!

あっ、これって「やる」フラグだ。