中央アルプス観光のエアロスター・457号車が車体更生され、装いも新たに生まれまわりました!


中央アルプス観光457号車
車種:三菱ふそう エアロスター
型式:PJ-MP35JK
年式:2005年式
ナンバー:松本200か457
同期の456号車とともに、中央アルプス観光バスでは最古参となるPJ-エアロスター。山岳特別仕様の短尺・ツーステップ車です。456号車は2019年の夏に同様の車体更生を受けていますが、そこから2年の時を経て457号車もリニューアルされることとなりました。
ご覧の通り車体の塗装も一新され、中央アルプス観光の新塗装を纏っています。これにより、同社に在籍する旧塗装車は全車が新塗装となりました。
ちなみに、新塗装と旧塗装の違いはこんな感じです。

右手前が新塗装の750号車、左奥が旧塗装だった頃の457号車です(2020年12月撮影)。すっかり見慣れた新塗装ですが、これまでとは異なる車両がそれを纏っているとなると新鮮味がありますね。
次いで目を引くのは、白色LED式行先表示とLED式ヘッドランプ。

ヘッドランプはロービーム/ハイビームともに小糸製作所製のLEDヘッドランプに変わっています。塗装を含めたここまでの改造は456号車と同様です。
様変わりした457号車をしげしげと眺めていると、前扉(出口)部分にLED式ステップライトが追加されていることに気づきました。これは今まで見られなかった仕様です!

高速車などに取り付けられているものと同じオージ製で、ステップ部が白色LEDや赤/緑のイルミネーションとなっているタイプです。

ツーステップバスであることから、暗がりでもお客さんの乗降が安全に行えるように配慮されたとのこと。そのホスピタリティにも頭が下がりますが、降車口にLEDステップライトまで設えられた路線バスというのも珍しいような...?
そしてなんと、リアのストップランプもLED式に換装されています。

最新型のエアロスターにも装備される、ゴールドキング製24灯式LEDストップランプです。これには参りました。まさかこんな所までこだわり抜かれているとは!!
一新されたのは塗装や外観だけではありません。もちろん車内もかなり様変わりしています。
まずは車内全景(←せっかくなので乗車させてもらいました)。


従前のモケットは赤色だったのですが、青色モケットに変更されています。また、床もフローリング調の床材に更新されました。
457号車の従前の内装はというと、こんな感じです。

座席やシートの配置こそ変わらないものの、車内の印象がガラリと変わったことがお分かり頂けると思います。
車内最後部もフローリング調に更新されるという徹底ぶり。

車内照明もLED化されています。

これは更生前からだったかもしれませんが、更生前の457号車の照明は恐らく蛍光灯だったはずです。
驚くべきことに、中扉(入口)のステップ部にはカーペットが敷かれていました。もちろん、前扉(出口)にも同じものが敷いてあります。

カーペットは床材の色に良く似合うダークグレーです。随所に高級感が溢れる仕様となっており、ここまで来ると本当に登山バスなのかと思いたくなります(^^;
さらに、車内の降車ボタンや液晶表示器、運賃箱も一新されていました。


降車ボタンはオージ製の最新型、液晶表示器はレシップのOBC-VISIONです。
このように、車体の中も外も、もはや新車同様なのではないかと言えるほどに美しく生まれ変わっていました。この車両が2005年式の最古参車というのですから、ただただ驚かされます。このバスがとても大切にされていることが伝わってきますね。
今回取り上げた中央アルプス観光457号車は、7月上旬に更生を終えて戻ってきたばかり。本当に再登場したばかりのピカピカな車体が眩しいです。




最近は休日を中心に忙しく動き回っている姿をよく見ます。私が駒ヶ根高原を訪れた際も、駒ヶ根駅からしらび平までの定期運用に入り、元気に活躍していました。
折しも季節は夏山シーズン。駒ヶ岳ロープウェイ線を味わうには絶好のシーズンです。感染対策も万全に、信州の夏山で爽やかな風に吹かれてみるのも良いものですよ。その際、生まれ変わった457号車に乗車できたら言うことなしです!
**********************
快く撮影に応じて下さり、駒ヶ根高原まで楽しく乗車させて頂いた運転手さん、本当にありがとうございました!!
そして、いち早く目撃情報をもたらしてくれた私の友人にも心よりの感謝を申し上げたいと思います(^^)
中央アルプス観光457号車
車種:三菱ふそう エアロスター
型式:PJ-MP35JK
年式:2005年式
ナンバー:松本200か457
同期の456号車とともに、中央アルプス観光バスでは最古参となるPJ-エアロスター。山岳特別仕様の短尺・ツーステップ車です。456号車は2019年の夏に同様の車体更生を受けていますが、そこから2年の時を経て457号車もリニューアルされることとなりました。
ご覧の通り車体の塗装も一新され、中央アルプス観光の新塗装を纏っています。これにより、同社に在籍する旧塗装車は全車が新塗装となりました。
ちなみに、新塗装と旧塗装の違いはこんな感じです。
右手前が新塗装の750号車、左奥が旧塗装だった頃の457号車です(2020年12月撮影)。すっかり見慣れた新塗装ですが、これまでとは異なる車両がそれを纏っているとなると新鮮味がありますね。
次いで目を引くのは、白色LED式行先表示とLED式ヘッドランプ。
ヘッドランプはロービーム/ハイビームともに小糸製作所製のLEDヘッドランプに変わっています。塗装を含めたここまでの改造は456号車と同様です。
様変わりした457号車をしげしげと眺めていると、前扉(出口)部分にLED式ステップライトが追加されていることに気づきました。これは今まで見られなかった仕様です!
高速車などに取り付けられているものと同じオージ製で、ステップ部が白色LEDや赤/緑のイルミネーションとなっているタイプです。
ツーステップバスであることから、暗がりでもお客さんの乗降が安全に行えるように配慮されたとのこと。そのホスピタリティにも頭が下がりますが、降車口にLEDステップライトまで設えられた路線バスというのも珍しいような...?
そしてなんと、リアのストップランプもLED式に換装されています。
最新型のエアロスターにも装備される、ゴールドキング製24灯式LEDストップランプです。これには参りました。まさかこんな所までこだわり抜かれているとは!!
一新されたのは塗装や外観だけではありません。もちろん車内もかなり様変わりしています。
まずは車内全景(←せっかくなので乗車させてもらいました)。
従前のモケットは赤色だったのですが、青色モケットに変更されています。また、床もフローリング調の床材に更新されました。
457号車の従前の内装はというと、こんな感じです。
座席やシートの配置こそ変わらないものの、車内の印象がガラリと変わったことがお分かり頂けると思います。
車内最後部もフローリング調に更新されるという徹底ぶり。
車内照明もLED化されています。
これは更生前からだったかもしれませんが、更生前の457号車の照明は恐らく蛍光灯だったはずです。
驚くべきことに、中扉(入口)のステップ部にはカーペットが敷かれていました。もちろん、前扉(出口)にも同じものが敷いてあります。
カーペットは床材の色に良く似合うダークグレーです。随所に高級感が溢れる仕様となっており、ここまで来ると本当に登山バスなのかと思いたくなります(^^;
さらに、車内の降車ボタンや液晶表示器、運賃箱も一新されていました。
降車ボタンはオージ製の最新型、液晶表示器はレシップのOBC-VISIONです。
このように、車体の中も外も、もはや新車同様なのではないかと言えるほどに美しく生まれ変わっていました。この車両が2005年式の最古参車というのですから、ただただ驚かされます。このバスがとても大切にされていることが伝わってきますね。
今回取り上げた中央アルプス観光457号車は、7月上旬に更生を終えて戻ってきたばかり。本当に再登場したばかりのピカピカな車体が眩しいです。
最近は休日を中心に忙しく動き回っている姿をよく見ます。私が駒ヶ根高原を訪れた際も、駒ヶ根駅からしらび平までの定期運用に入り、元気に活躍していました。
折しも季節は夏山シーズン。駒ヶ岳ロープウェイ線を味わうには絶好のシーズンです。感染対策も万全に、信州の夏山で爽やかな風に吹かれてみるのも良いものですよ。その際、生まれ変わった457号車に乗車できたら言うことなしです!
**********************
快く撮影に応じて下さり、駒ヶ根高原まで楽しく乗車させて頂いた運転手さん、本当にありがとうございました!!
そして、いち早く目撃情報をもたらしてくれた私の友人にも心よりの感謝を申し上げたいと思います(^^)
9月某日、中央アルプスへと至る路線バス・駒ヶ岳ロープウェイ線に乗りに行って参りました。
駒ヶ岳ロープウェイ線は、駒ヶ根市から駒ヶ岳ロープウェイ駅があるしらび平駅までを結ぶ路線バスで、中央アルプス観光と伊那バス(駒ヶ根営業所)が共同運行する路線となっています。駒ヶ根高原の黒川平バス停からしらび平駅までの区間はマイカー規制となっているので、このバスが大いに活躍しているというわけです。
この路線の特徴は、何と言っても険しい山道の隘路を登る大型路線車。この経路を走るためにカスタマイズされたツーステップ、短尺、高出力エンジン搭載、おまけに中扉付きで窓形状も引き違い窓という特殊仕様車が投入されています。バスを良く知る方ならば、この仕様の異常さがお分かり頂けると思います。
お目にかけましょう。
駒ヶ岳ロープウェイ線専用車・伊那バスのブルーリボンII ツーステップです!
伊那バス20527号車

車種:日野 ブルーリボンII(山岳特別仕様)
型式:PDG-KV234L2改
年式:2008年式
ナンバー:松本200か676
所属営業所:伊那バス 駒ヶ根営業所
こんな仕様の車が、このあたりには何食わぬ顔をして走っています。自家用ベースで改造された車両ですが、トップドアのみで中扉がない仕様が大勢を占める自家用仕様車に、中扉を取り付けているというアンバランス感が凄いです。このため、見てくれは普通の路線バスなのですが、同じ仕様の車にはそうそう巡り合ったことがありません。恐らく、伊那バス・中央アルプス観光の他にはアルピコ交通くらいにしか導入されていない仕様だと思います。
ちなみに、伊那バスには同仕様の車両が2004年式~2017年式までで計14台在籍しており、うち2台はブルーリボンシティ、残りは全てKV234です。また、中央アルプス観光にはエアロスターツーステが3台(2005年式~2010年式)、エルガツーステが4台(2014年式~2017年式)の計7台がそれぞれ在籍しています。
参考:中央アルプス観光の車両たち


そんな大珍車が地元を走っている幸運に感謝しつつ、思い立った際に時々乗りに行っています。今回もまた、駒ヶ根駅⇔しらび平を往復する旅を楽しんでみたいと思います!
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
早速、入線してきた伊那バス20527号車に乗車していきます!
側面行先表示があるのもいい感じです♪

珍名バス停として有名な「女体入口」も、しれっと掲載されています。高速バス停の「駒ヶ根インター」の最寄バス停だからでしょうかね。
車内はこんな感じです。

駒ヶ根駅から乗車するお客さんはそんなに多くなかったので、せっかくだからと最後部に着座。
降車ボタンは各座席のシートバックについていますが、登山バッグを抱えたお客さんに配慮して、壁側にも取り付けられています。

予想通りというべきか、駒ヶ根高原の菅の台バスセンターから登山バッグを抱えたお客さんが一気に乗車され、車内は満席となりました。最後尾に座っていたこともあり、「登り」での撮影は控えました。
駒ヶ根駅を出てから45分で、バスは中央アルプスの玄関口・しらび平駅に到着します。お客さんを下ろしたバスは、ここで待機となります。

乗車されたお客さんは、殆どの方がしらび平駅からロープウェイに乗り換えて千畳敷と中央アルプスを目指すのですが、私はその行列をお見送り。駒ヶ根駅へと下るバスを待つ間、しらび平駅周辺を散策することにしました。駒ヶ岳ロープウェイ線に乗ることが目的だったので、私はこれでいいんです!
しらび平の待機場には、発車を待つバスがズラリ。


記事の冒頭で「ここにしかないレア仕様!」なんて言っておきながら、これだけの車両が並ぶとその珍しさも薄れるほどです(^^;
バスからふと目線を上に向けると、緑に溶け込むバスたちの姿がなかなかいい感じです♪

駐車場からだと千畳敷までは見えませんが、それでも中央アルプスの雄大な山々を楽しむことができます。
ほどなくして、菅の台バスセンターからの臨時便でお客さんを運んできた伊那バス21528号車が待機の車列に加わりました。

臨時便が頻繁に出ている様子に、少し安心感を覚えます。
せっかくしらび平に来たので、ロープウェイの様子も少し見に行ってみました。

ちょうど千畳敷行きのロープウェイが発車するところ。上の写真で見えているのは1号車の「宝剣」です。
1号車の姿が霞んできた頃(私は目が悪いので)、入れ替わりで千畳敷から下ってきた2号車「木蓮」の姿が大きくなってきます。

この日はお客さんが多いのと、感染症の影響で定員を制限しているので、準備ができたら次々と発車...といった具合に運行されているようです。
ゴンドラがしらび平駅のホーム(?)に収まりました。

山登りを楽しんだお客さんが、ゾロゾロと降りてきます。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
ロープウェイから降りてきたお客さんの列に交じり、私もバスを待ちます。ロープウェイのお客さんが乗る便は菅の台バスセンター止まりの臨時便だったので見送り、その次の駒ヶ根駅行きの便で下ることにしました。
帰りのバスは、行きと同じ伊那バス20527号車でした。

駐車場の片隅に待機していたので、そのまま駒ヶ根駅への折り返し運行となるようです。当然ながら運転手さんも同じ。少々の気まずさを感じながら、今度は最前席に着座します。
「もっと楽しんでくればよかったのに」と運転手さん。
「いえ、この車に乗れただけで十分です」
・・・マニア色満載の会話を繰り広げつつ、座席がお客さんで程よく埋まったところで定刻。広いスペースをぐるりと回り、バスは駒ヶ根高原へと下っていきます。
余談ですが、しらび平駅は駒ヶ根市ではなく宮田村にあります。というか、駒ヶ岳ロープウェイ線の経路は、ほぼ宮田村を走っています。中央アルプスから流れる北御所川・中御所川、そしてそれらが合流した大田切川の北側沿いに走る経路なので、宮田村と駒ヶ根市の境を辿るというわけです。川沿いを走るので、比較的景色も開けていて、眺めも良いのが魅力です。
バス待機場を出て早速、駒ヶ岳ロープウェイ線名物の急カーブが始まります。

ここからバス1台通るのがやっとの狭隘路を抜けていきます。

運転手さんは、排気ブレーキやシフトダウンを駆使し、狭隘路とカーブを切り抜けていきます。

こんな経路であるにも関わらず、対向車が次々と登ってきます。運転手さんは無線で連絡を取りつつ、必要に応じて路肩の退避場に入り、「登り」の車両とすれ違います。

最初にすれ違ったのは、駒ヶ岳ロープウェイ線の最新車である29537号車です。2017年式の車両ですが、当然のことながらこの車もツーステです。
トンネルが見えてきました。

ここには水力発電所の取り入れ口があることから、「中電取り入れ口」というバス停があります。
続いて、伊那バス28533号車とすれ違います。

最初にすれ違った29537号車より1年先輩の2016年式車両となります。
美しい清流のほとりにある檜尾橋バス停。

ここには登山口や東屋もあるので、登山に来られたお客さんがバスをお待ちでした。
ゴツゴツとした岩肌の景色が緑に一変し、バスは森の中へ突入。

ここからは、普通車でも難儀するようなヘアピンカーブの連続です。
続いて、中央アルプス観光938号車が上ってきました。

こちらは2014年導入のエルガツーステです。
更に、伊那バス28534号車が上ってきました。

回送表示だったので、ロープウェイ線の増発運用に当たるようです。上にはかなりの車が待機しているはずですが、それでも増発があるなんて凄いですね...
バスは、つづら折りの道を巧みなハンドルさばきと最適なブレーキで、次々と突破していきます。ちょっときついカーブなどは、車体をギリギリまで寄せていくテクニックが本当に鮮やかです。まるでバスを自分の体の一部のように操る車体感覚...いつもながら驚愕します。
そんな道を下り切り、発電所の鉄管をまたぐと、道幅が急に広くなります。

ここには、黒川平バス停と大型駐車場があります。
黒川平から少し下って大田切川を渡り、駒ヶ根市へと入ったバスは、行きと同じように菅の台バスセンター・駒ヶ根駅前へと更に下っていきます。
全部で22あるバス停を経て、再び駒ヶ根駅前まで戻ってきました。

運転手さん、行き・帰りともにありがとうございました。いつもながらの華麗なハンドル捌き、感動しました!
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
私がこの乗車旅に出かけたのは9月下旬でした。今は紅葉のシーズンも過ぎ、本格的な冬を迎えようとしています。しかし、駒ヶ岳ロープウェイは年中無休。従って、減便こそされるものの、路線バス・駒ヶ岳ロープウェイ線もまた年中無休です!
本格的な登山シーズンが終わりつつある今、冬期ならではの少し落ち着いた山の景色を楽しみながらお出かけというのも、面白いと思います。もうちょっとしたら雪が降りますから、更に美しい山々の姿を楽しむことができるでしょう。
体調には十分気を付けつつ、いつもとは少し違った景色を楽しみに、中央アルプスへお出かけしてみてはいかがでしょうか(^^)
駒ヶ岳ロープウェイ線は、駒ヶ根市から駒ヶ岳ロープウェイ駅があるしらび平駅までを結ぶ路線バスで、中央アルプス観光と伊那バス(駒ヶ根営業所)が共同運行する路線となっています。駒ヶ根高原の黒川平バス停からしらび平駅までの区間はマイカー規制となっているので、このバスが大いに活躍しているというわけです。
この路線の特徴は、何と言っても険しい山道の隘路を登る大型路線車。この経路を走るためにカスタマイズされたツーステップ、短尺、高出力エンジン搭載、おまけに中扉付きで窓形状も引き違い窓という特殊仕様車が投入されています。バスを良く知る方ならば、この仕様の異常さがお分かり頂けると思います。
お目にかけましょう。
駒ヶ岳ロープウェイ線専用車・伊那バスのブルーリボンII ツーステップです!
伊那バス20527号車
車種:日野 ブルーリボンII(山岳特別仕様)
型式:PDG-KV234L2改
年式:2008年式
ナンバー:松本200か676
所属営業所:伊那バス 駒ヶ根営業所
こんな仕様の車が、このあたりには何食わぬ顔をして走っています。自家用ベースで改造された車両ですが、トップドアのみで中扉がない仕様が大勢を占める自家用仕様車に、中扉を取り付けているというアンバランス感が凄いです。このため、見てくれは普通の路線バスなのですが、同じ仕様の車にはそうそう巡り合ったことがありません。恐らく、伊那バス・中央アルプス観光の他にはアルピコ交通くらいにしか導入されていない仕様だと思います。
ちなみに、伊那バスには同仕様の車両が2004年式~2017年式までで計14台在籍しており、うち2台はブルーリボンシティ、残りは全てKV234です。また、中央アルプス観光にはエアロスターツーステが3台(2005年式~2010年式)、エルガツーステが4台(2014年式~2017年式)の計7台がそれぞれ在籍しています。
参考:中央アルプス観光の車両たち
そんな大珍車が地元を走っている幸運に感謝しつつ、思い立った際に時々乗りに行っています。今回もまた、駒ヶ根駅⇔しらび平を往復する旅を楽しんでみたいと思います!
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
早速、入線してきた伊那バス20527号車に乗車していきます!
側面行先表示があるのもいい感じです♪
珍名バス停として有名な「女体入口」も、しれっと掲載されています。高速バス停の「駒ヶ根インター」の最寄バス停だからでしょうかね。
車内はこんな感じです。
駒ヶ根駅から乗車するお客さんはそんなに多くなかったので、せっかくだからと最後部に着座。
降車ボタンは各座席のシートバックについていますが、登山バッグを抱えたお客さんに配慮して、壁側にも取り付けられています。
予想通りというべきか、駒ヶ根高原の菅の台バスセンターから登山バッグを抱えたお客さんが一気に乗車され、車内は満席となりました。最後尾に座っていたこともあり、「登り」での撮影は控えました。
駒ヶ根駅を出てから45分で、バスは中央アルプスの玄関口・しらび平駅に到着します。お客さんを下ろしたバスは、ここで待機となります。
乗車されたお客さんは、殆どの方がしらび平駅からロープウェイに乗り換えて千畳敷と中央アルプスを目指すのですが、私はその行列をお見送り。駒ヶ根駅へと下るバスを待つ間、しらび平駅周辺を散策することにしました。駒ヶ岳ロープウェイ線に乗ることが目的だったので、私はこれでいいんです!
しらび平の待機場には、発車を待つバスがズラリ。
記事の冒頭で「ここにしかないレア仕様!」なんて言っておきながら、これだけの車両が並ぶとその珍しさも薄れるほどです(^^;
バスからふと目線を上に向けると、緑に溶け込むバスたちの姿がなかなかいい感じです♪
駐車場からだと千畳敷までは見えませんが、それでも中央アルプスの雄大な山々を楽しむことができます。
ほどなくして、菅の台バスセンターからの臨時便でお客さんを運んできた伊那バス21528号車が待機の車列に加わりました。
臨時便が頻繁に出ている様子に、少し安心感を覚えます。
せっかくしらび平に来たので、ロープウェイの様子も少し見に行ってみました。
ちょうど千畳敷行きのロープウェイが発車するところ。上の写真で見えているのは1号車の「宝剣」です。
1号車の姿が霞んできた頃(私は目が悪いので)、入れ替わりで千畳敷から下ってきた2号車「木蓮」の姿が大きくなってきます。
この日はお客さんが多いのと、感染症の影響で定員を制限しているので、準備ができたら次々と発車...といった具合に運行されているようです。
ゴンドラがしらび平駅のホーム(?)に収まりました。
山登りを楽しんだお客さんが、ゾロゾロと降りてきます。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
ロープウェイから降りてきたお客さんの列に交じり、私もバスを待ちます。ロープウェイのお客さんが乗る便は菅の台バスセンター止まりの臨時便だったので見送り、その次の駒ヶ根駅行きの便で下ることにしました。
帰りのバスは、行きと同じ伊那バス20527号車でした。
駐車場の片隅に待機していたので、そのまま駒ヶ根駅への折り返し運行となるようです。当然ながら運転手さんも同じ。少々の気まずさを感じながら、今度は最前席に着座します。
「もっと楽しんでくればよかったのに」と運転手さん。
「いえ、この車に乗れただけで十分です」
・・・マニア色満載の会話を繰り広げつつ、座席がお客さんで程よく埋まったところで定刻。広いスペースをぐるりと回り、バスは駒ヶ根高原へと下っていきます。
余談ですが、しらび平駅は駒ヶ根市ではなく宮田村にあります。というか、駒ヶ岳ロープウェイ線の経路は、ほぼ宮田村を走っています。中央アルプスから流れる北御所川・中御所川、そしてそれらが合流した大田切川の北側沿いに走る経路なので、宮田村と駒ヶ根市の境を辿るというわけです。川沿いを走るので、比較的景色も開けていて、眺めも良いのが魅力です。
バス待機場を出て早速、駒ヶ岳ロープウェイ線名物の急カーブが始まります。
ここからバス1台通るのがやっとの狭隘路を抜けていきます。
運転手さんは、排気ブレーキやシフトダウンを駆使し、狭隘路とカーブを切り抜けていきます。
こんな経路であるにも関わらず、対向車が次々と登ってきます。運転手さんは無線で連絡を取りつつ、必要に応じて路肩の退避場に入り、「登り」の車両とすれ違います。
最初にすれ違ったのは、駒ヶ岳ロープウェイ線の最新車である29537号車です。2017年式の車両ですが、当然のことながらこの車もツーステです。
トンネルが見えてきました。
ここには水力発電所の取り入れ口があることから、「中電取り入れ口」というバス停があります。
続いて、伊那バス28533号車とすれ違います。
最初にすれ違った29537号車より1年先輩の2016年式車両となります。
美しい清流のほとりにある檜尾橋バス停。
ここには登山口や東屋もあるので、登山に来られたお客さんがバスをお待ちでした。
ゴツゴツとした岩肌の景色が緑に一変し、バスは森の中へ突入。
ここからは、普通車でも難儀するようなヘアピンカーブの連続です。
続いて、中央アルプス観光938号車が上ってきました。
こちらは2014年導入のエルガツーステです。
更に、伊那バス28534号車が上ってきました。
回送表示だったので、ロープウェイ線の増発運用に当たるようです。上にはかなりの車が待機しているはずですが、それでも増発があるなんて凄いですね...
バスは、つづら折りの道を巧みなハンドルさばきと最適なブレーキで、次々と突破していきます。ちょっときついカーブなどは、車体をギリギリまで寄せていくテクニックが本当に鮮やかです。まるでバスを自分の体の一部のように操る車体感覚...いつもながら驚愕します。
そんな道を下り切り、発電所の鉄管をまたぐと、道幅が急に広くなります。
ここには、黒川平バス停と大型駐車場があります。
黒川平から少し下って大田切川を渡り、駒ヶ根市へと入ったバスは、行きと同じように菅の台バスセンター・駒ヶ根駅前へと更に下っていきます。
全部で22あるバス停を経て、再び駒ヶ根駅前まで戻ってきました。
運転手さん、行き・帰りともにありがとうございました。いつもながらの華麗なハンドル捌き、感動しました!
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
私がこの乗車旅に出かけたのは9月下旬でした。今は紅葉のシーズンも過ぎ、本格的な冬を迎えようとしています。しかし、駒ヶ岳ロープウェイは年中無休。従って、減便こそされるものの、路線バス・駒ヶ岳ロープウェイ線もまた年中無休です!
本格的な登山シーズンが終わりつつある今、冬期ならではの少し落ち着いた山の景色を楽しみながらお出かけというのも、面白いと思います。もうちょっとしたら雪が降りますから、更に美しい山々の姿を楽しむことができるでしょう。
体調には十分気を付けつつ、いつもとは少し違った景色を楽しみに、中央アルプスへお出かけしてみてはいかがでしょうか(^^)
装いも新たに再臨した中央アルプス観光456号車
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とある筋からこんな情報がもたらされました。
「中央アルプス観光に白色LEDの車なんているんですね!」
それを聞いた私は、
「そんな馬鹿な。中アさんの行先表示は全部オレンジ色ですよ」
と応じてはみたものの、胸中は穏やかではありません。
私は続けて、
「まさか、ここへ来て新車が入ったなんてことは無いですよね?」
と尋ねてみました。
確かに新車が入るとしたらこの時期ですが、全国的にも非常に珍しい山岳特別仕様のバスなんて、ノンステ化が進む現代にあって、そうそう作れるものじゃありません。
一方で、中央アルプス観光からは一台のエアロスターが長期離脱しており、まさかそいつの代替か??なんて考えていたら、
「Twitterに情報があります」
とのご返答。
私は早速、教えてもらった情報を検索してみました。
たちまちTwitterのある記事が目に留まり、私の疑念は良い意味で裏切られたのです。
そこに写っていたのは、中央アルプス観光の新カラーを身に纏い、白色LEDを点灯させたPJ代エアロスター・456号車の姿でした!!
長期離脱していたのも、まさしくこの456号車。
そいつが装いも新たに駒ヶ根高原へと戻ってきたのです!!
そうと決まれば・・・と、早速カメラを引っ提げて、456号車を狙いに行ってきました。
中央アルプスへの玄関口である菅の台バスセンターで待つことしばし、ついに噂の456号車が姿を現しました。
<中央アルプス観光456号車>
車種:三菱ふそう エアロスター
型式:PJ-MP35JK
年式:2005年式
ナンバー:松本200か456
所属営業所:中央アルプス観光 本社営業所
春頃から長期離脱して以来、ようやく会えました。
おかえり(^^)
それにしても、良く見てみると本当に色々変わってます。
以前のお姿はこちら↓
※2019年2月撮影
いやはや、なんという変わりようでしょうか(笑)
従来のカラーから新カラーに塗装変更され、かなり印象が変わりました。
新機軸の白色LED式行先表示。

この装備は、中央アルプス観光/伊那バスが担当する駒ヶ岳ロープウェイ線では初の装備となります。
良く見れば、ヘッドランプもLED式になっています。

ロービーム、ハイビームともに小糸製作所のLEDランプへと換装。こちらも、伊那バスを含めた駒ヶ岳ロープウェイ線では初めての採用例です。
それから、きちんとした写真が撮れていないのですが、内装もかなり変わっています。少なくともシートモケットがブルー系に変わり、内壁も塗り替えられていたように見えました。
ちなみに、こちらは同型の457号車の車内。
新生456号車は赤いシートではなかったので、その差は明らかです。
これだけ大規模な改造を長期間かけて行ったということは、単なる塗装変更や内装変更だけでなく、車体更生をかけた可能性もあります。だとすれば、あと何年かは確実に活躍してくれることでしょう。今度は是非とも乗車し、従前の内装との違いなどをじっくり観察したいものです。
もう一つ気になるのは、同型車である457号車が更生されるか否かという点です。ハイシーズン中は難しいかも知れませんが、落ち着いてきた時期にでもゆっくり改造し、再び456号車・457号車が2台そろって活躍してくれると良いなぁなんて思っています。もし更生が行われた場合、旧カラーが消滅してしまうのは寂しいのですが(^^;
最後に旧カラーの456号車、457号車が揃って待機している姿の写真を貼っておきます。
お別れのつもりで撮影した写真ですが、まさかこんなことになるとは思いもしなかったです(^^;
ここら界隈のバスでも、ちょっと気を抜くと変化が出てくるので、本当に目が離せません。今後とも注視していこうと思います(笑)
今日は、中央アルプス観光さんのバスアイテムの話題です!
中央アルプス観光さんは、駒ヶ岳ロープウェイ、および駒ヶ根市街地から駒ヶ岳ロープウェイ駅までを結ぶ路線バス「駒ヶ岳ロープウェイ線」を運行する会社として知られていますよね。
そんな中央アルプス観光さんの駒ヶ岳ロープウェイ線の専用バスが、キーホルダーとなって販売されているのをご存知でしょうか?

種車は、特注仕様の高出力型L尺エルガ・1035号車です!
現物はこちら↓

車種:いすゞ エルガ
型式:QPG-LV234L3改
年式:2015年式
ナンバー:松本200か1035
所属営業所:中央アルプス観光 本社営業所
それにしてもこのキーホルダー、なかなか再現性が高いです。

上の現物写真と見比べてみますと、細かいパーツまでよく再現されているなぁという印象です。
パッケージにも書かれている通り、この車は「山岳特別仕様」として設計されました。短尺かつ高出力型エンジン搭載、窓は引き違い窓、そして床はツーステップです。バスを良く知る方なら、この仕様の変態さが更に良く分かって頂けると思いますw
当然、この車はまだまだ現役で活躍中です。これから本格的な登山シーズンを迎え、実際に1035号車を始めとした「駒ヶ岳ロープウェイ線」にご乗車頂ける機会もあることでしょう。
ちなみに、同様の仕様は伊那バスさんにも多数在籍があります。もっとも、こちらはいすゞではなく、日野ブルーリボンです。ただ、細かい仕様を別にすれば、車両の仕様はほぼ変わりません。もっとも、最新グループの型式は「QDG-KV234L3改」となり、中身にはちょいちょい違いがあることが読み取れます。
中央アルプス観光さんでは、これ以外にも様々なバスグッズを作ってくれています。
・中央アルプス観光さんのHP→こちら
オンラインショップでの購入も可能みたいですが、せっかくなので、是非ともロープウェイしらび平駅やホテル千畳敷までお出かけの際にお買い上げ頂いてはと思います(^^) また、中央道駒ヶ岳SAの下り売店にも売ってるみたいです。
・・・ここまで言っといてなんですが、私は中央アルプス観光さんとは何の関係もないですよ!単に中央アルプス観光さんのバス車両が好きなので、今回取り上げさせて頂いた次第です。
ちなみに、私が自分のために買ったキーホルダーは、私の仕事場にある机の一番良いところに鎮座しています。毎朝の車両点検と洗車(=ホコリを取る)は欠かせません!w
中央アルプス観光さんは、駒ヶ岳ロープウェイ、および駒ヶ根市街地から駒ヶ岳ロープウェイ駅までを結ぶ路線バス「駒ヶ岳ロープウェイ線」を運行する会社として知られていますよね。
そんな中央アルプス観光さんの駒ヶ岳ロープウェイ線の専用バスが、キーホルダーとなって販売されているのをご存知でしょうか?
種車は、特注仕様の高出力型L尺エルガ・1035号車です!
現物はこちら↓
車種:いすゞ エルガ
型式:QPG-LV234L3改
年式:2015年式
ナンバー:松本200か1035
所属営業所:中央アルプス観光 本社営業所
それにしてもこのキーホルダー、なかなか再現性が高いです。
上の現物写真と見比べてみますと、細かいパーツまでよく再現されているなぁという印象です。
パッケージにも書かれている通り、この車は「山岳特別仕様」として設計されました。短尺かつ高出力型エンジン搭載、窓は引き違い窓、そして床はツーステップです。バスを良く知る方なら、この仕様の変態さが更に良く分かって頂けると思いますw
当然、この車はまだまだ現役で活躍中です。これから本格的な登山シーズンを迎え、実際に1035号車を始めとした「駒ヶ岳ロープウェイ線」にご乗車頂ける機会もあることでしょう。
ちなみに、同様の仕様は伊那バスさんにも多数在籍があります。もっとも、こちらはいすゞではなく、日野ブルーリボンです。ただ、細かい仕様を別にすれば、車両の仕様はほぼ変わりません。もっとも、最新グループの型式は「QDG-KV234L3改」となり、中身にはちょいちょい違いがあることが読み取れます。
中央アルプス観光さんでは、これ以外にも様々なバスグッズを作ってくれています。
・中央アルプス観光さんのHP→こちら
オンラインショップでの購入も可能みたいですが、せっかくなので、是非ともロープウェイしらび平駅やホテル千畳敷までお出かけの際にお買い上げ頂いてはと思います(^^) また、中央道駒ヶ岳SAの下り売店にも売ってるみたいです。
・・・ここまで言っといてなんですが、私は中央アルプス観光さんとは何の関係もないですよ!単に中央アルプス観光さんのバス車両が好きなので、今回取り上げさせて頂いた次第です。
ちなみに、私が自分のために買ったキーホルダーは、私の仕事場にある机の一番良いところに鎮座しています。毎朝の車両点検と洗車(=ホコリを取る)は欠かせません!w