2020年10月09日
【乗車記】新宿-木曽福島線ON3902便(おんたけ交通306号車)
『木曽路行く 我も旅人 散る木の葉』とは、長野県生まれの俳人・臼田亜浪の俳句ですが、私はこの句がとても好きです。山に包まれた宿場町の古い町並みを歩いている気分になれて、同時に深まる秋の情景を思い起こさせてくれるからです。
そんな気分になってくると、木曽路の旅を楽しみたくなります。木の葉の散る時期にはまだ早いけれど、そんな気持ちを満たすには、おんたけ交通さんに連れて行ってもらうのが一番でしょう。
思い立ったが吉日とばかりにバスの予約をさくさくと完了。9/1より再び復活した新宿-木曽福島線を応援する意味も込めて、私は再び木曽福島へと向かいました。
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新宿-木曽福島線ON3902便
7:50 木曽福島駅前発→バスタ新宿行き
おんたけ交通306号車


車種:三菱ふそう エアロエース
型式:2TG-MS06GP
年式:2017年式(デビューは2018年)
ナンバー:松本230い306
所属営業所:おんたけ交通 木曽福島営業所
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今回のバスはこちらです。おんたけ交通305号車には前にも乗ったので、この日は相方のほうで。以前もご紹介のように、ラッピングが新たに施工されています。装いも新たに再スタートを切った木曽福島線の旅、心行くまで楽しみたいと思います。
ドアが開いたところで、さっそく乗車します。

入口には、アルピコ交通などと同様のビルトイン型発券機があります。もっとも、この日はケータイ乗車券だったので、紙の乗車券を買うことはなかったのですが。
車内に入ってまず驚いたのは、飛沫防止用のシールドです。


全ての座席の前方に、透明なシールドが後付けされていました。どうやら観光バス用にサイズを合わせたシールドのようです。入念な感染対策が見て取れ、安心感があります。いささか物々しい雰囲気も感じないではないですが、お客さんに安心してバスを利用してほしいという思いが強く表れていると思います。
足元には、靴を脱いで使用するタイプの大型フットレストが付いています。

当日に着座した最後部座席は少しシートピッチが広いので、丁度良いです。
また、306号車は全席にUSBコンセントが備えてあります。

しまった・・・305号車はAC100Vコンセントだったので、306号車もてっきりそうだと思っていたら、まさかのUSBコンセントだったとは。特に充電が必要な携帯機器はなかったのですが、迂闊でした(^^;
もちろん、最後尾にトイレも完備!

この車は片側トイレ仕様なので、したがって座席定員も38人乗りです。非常にゆったりとした快適な車内で、東京までの4時間超の旅を堪能しようと思います。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
出発時刻となりました。
スイングドアがエアー音を響かせて、ゆっくりと締まります。

これより、木曽福島駅に別れを告げて、新宿方面に向けて走っていきます。
福島関所BSを過ぎて、日義木曽駒ヶ岳BSへと入っていきます。

もうちょっと天気が良ければ、3,000mに近い山々が見えていたところなのですが(^^;
まだまだ緑が豊かな木曽路を、バスはゆったりと進みます。エンジン音などを楽しもうと、この日は敢えて後ろにしていたのが奏功しました。排気量の割にパワフルな音を立てる6S10エンジンの音と心地よい揺れのお陰で、私はしばし夢心地...
気が付けば、バスはブドウ畑が広がる塩尻市桔梗ヶ原まで来ていました。

ちょうどブドウが美味しい時期。食欲の秋、ですね(^^)
バスは国道から少し外れ、塩尻駅前へと進みます。

塩尻市地域振興バス「すてっぷくん」の車列に交じり、ユニバーサル観光さんの観光バスが停まっていました。貸切の需要も、チラホラと出てきているようです。
塩尻駅前にほど近い「塩尻駅東入口」のバス停を過ぎ、乗車扱いはここで終了です。復活を喜ぶ私の気持ちとは裏腹に、車内はガランとしています。そんな折、長距離移動を敢行することに少々の後ろめたさを感じないわけではないです。それでも私はバスのシートにもう一度深く座り直し、この旅を精一杯楽しむことを心に決めたのでした。
塩尻インターから高速道路へ。

前に乗った時もそうでしたが、低排気量エンジンなのに驚くほどスムーズに加速し、高速へと合流していきます。
ほどなくして最初の休憩場所である諏訪湖SAに到着。ちょうど、京王の飛騨高山線7002便との並びになりました。


飛騨高山線の方は京王バス東(当時)のエアロエース・X51207号車でした。
発車時刻は9:30とのこと。ちょうど知り合いのマニアさんが撮影に来られていたので、バストークに花を咲かせつつゆっくりと休憩を楽しむことができました。
乗客が全員そろったのを確認し、バスは再び中央道をひた走ります。山梨へ近づくにつれ、空は雲に覆われてきました。まだ夏らしさが残る初秋の景色を楽しんでいたら、再び眠気が。そこは逆らわずに再び夢の世界へとご案内。。。
次の休憩場所である釈迦堂PAには、諏訪湖SAから約1時間ほどで到着しました。


ここでも15分ほどの休憩となります。発車時刻は10:45でした。
釈迦堂PAを出て勝沼の坂を登り、笹子トンネルを抜けます。東京では下り線の渋滞が発生していたため、このあたりからようやく長野へと向かう高速バスと頻繁にすれ違うようになってきました。

こちらは、京王バス東(当時)X51210号車です。
ふと思い立ってバスロケを見ると、どうやら木曽谷へと向けて走る3901便とスライドしそうな予感。窓の外を注意深く見ていると...

あ、きたきた(^^)
そう、この日は木曽福島線に京王バス東の3列夜行車が運用されていた日の初日だったのです(その時の記事→こちら)。そんな珍運用を、よりによって東京へと向かう木曽福島線の車内から眺められるなんて、なんという巡り合わせでしょうか。逆に渋滞で遅れなければこんなコンディションで撮影することは叶わなかったので、少しばかり渋滞には感謝です。
・・・なんて思っていたら、今度は自分が渋滞に引っ掛かりました。下り線の渋滞のお陰で珍しいものが撮れたと喜んだことに、軽くバチが当たりましたかね(^^; 例によって府中のあたりからだったので大幅な遅れはなさそうなのが救いです。
ほどなくして渋滞を抜け、バスはいつも通り首都高から初台ICまで走ります。塩尻市でその終端部を走った国道20号線・甲州街道に、再び合流です。
バスタ新宿到着のアナウンスが入ります。

長く感じた旅も、心地よい車内と目まぐリしく変わる車窓のお陰で、本当にあっという間に感じます。
バスタ新宿には、定刻+25分で到着となりました。

運転手さん、お疲れ様でした。ありがとうございました!!
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
今回、装いも新たになったおんたけ交通306号車への乗車が叶いました。306号車にはしばらくご無沙汰だったので、今回のように狙えたのは、とても良かったです。と思いきや、今度は相方の305号車にも大型のラッピングが入ったとのことで、そっちの乗車旅も計画しないとなりませんねw
そんな気分になってくると、木曽路の旅を楽しみたくなります。木の葉の散る時期にはまだ早いけれど、そんな気持ちを満たすには、おんたけ交通さんに連れて行ってもらうのが一番でしょう。
思い立ったが吉日とばかりにバスの予約をさくさくと完了。9/1より再び復活した新宿-木曽福島線を応援する意味も込めて、私は再び木曽福島へと向かいました。
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新宿-木曽福島線ON3902便
7:50 木曽福島駅前発→バスタ新宿行き
おんたけ交通306号車
車種:三菱ふそう エアロエース
型式:2TG-MS06GP
年式:2017年式(デビューは2018年)
ナンバー:松本230い306
所属営業所:おんたけ交通 木曽福島営業所
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今回のバスはこちらです。おんたけ交通305号車には前にも乗ったので、この日は相方のほうで。以前もご紹介のように、ラッピングが新たに施工されています。装いも新たに再スタートを切った木曽福島線の旅、心行くまで楽しみたいと思います。
ドアが開いたところで、さっそく乗車します。
入口には、アルピコ交通などと同様のビルトイン型発券機があります。もっとも、この日はケータイ乗車券だったので、紙の乗車券を買うことはなかったのですが。
車内に入ってまず驚いたのは、飛沫防止用のシールドです。
全ての座席の前方に、透明なシールドが後付けされていました。どうやら観光バス用にサイズを合わせたシールドのようです。入念な感染対策が見て取れ、安心感があります。いささか物々しい雰囲気も感じないではないですが、お客さんに安心してバスを利用してほしいという思いが強く表れていると思います。
足元には、靴を脱いで使用するタイプの大型フットレストが付いています。
当日に着座した最後部座席は少しシートピッチが広いので、丁度良いです。
また、306号車は全席にUSBコンセントが備えてあります。
しまった・・・305号車はAC100Vコンセントだったので、306号車もてっきりそうだと思っていたら、まさかのUSBコンセントだったとは。特に充電が必要な携帯機器はなかったのですが、迂闊でした(^^;
もちろん、最後尾にトイレも完備!
この車は片側トイレ仕様なので、したがって座席定員も38人乗りです。非常にゆったりとした快適な車内で、東京までの4時間超の旅を堪能しようと思います。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
出発時刻となりました。
スイングドアがエアー音を響かせて、ゆっくりと締まります。
これより、木曽福島駅に別れを告げて、新宿方面に向けて走っていきます。
福島関所BSを過ぎて、日義木曽駒ヶ岳BSへと入っていきます。
もうちょっと天気が良ければ、3,000mに近い山々が見えていたところなのですが(^^;
まだまだ緑が豊かな木曽路を、バスはゆったりと進みます。エンジン音などを楽しもうと、この日は敢えて後ろにしていたのが奏功しました。排気量の割にパワフルな音を立てる6S10エンジンの音と心地よい揺れのお陰で、私はしばし夢心地...
気が付けば、バスはブドウ畑が広がる塩尻市桔梗ヶ原まで来ていました。
ちょうどブドウが美味しい時期。食欲の秋、ですね(^^)
バスは国道から少し外れ、塩尻駅前へと進みます。
塩尻市地域振興バス「すてっぷくん」の車列に交じり、ユニバーサル観光さんの観光バスが停まっていました。貸切の需要も、チラホラと出てきているようです。
塩尻駅前にほど近い「塩尻駅東入口」のバス停を過ぎ、乗車扱いはここで終了です。復活を喜ぶ私の気持ちとは裏腹に、車内はガランとしています。そんな折、長距離移動を敢行することに少々の後ろめたさを感じないわけではないです。それでも私はバスのシートにもう一度深く座り直し、この旅を精一杯楽しむことを心に決めたのでした。
塩尻インターから高速道路へ。
前に乗った時もそうでしたが、低排気量エンジンなのに驚くほどスムーズに加速し、高速へと合流していきます。
ほどなくして最初の休憩場所である諏訪湖SAに到着。ちょうど、京王の飛騨高山線7002便との並びになりました。
飛騨高山線の方は京王バス東(当時)のエアロエース・X51207号車でした。
発車時刻は9:30とのこと。ちょうど知り合いのマニアさんが撮影に来られていたので、バストークに花を咲かせつつゆっくりと休憩を楽しむことができました。
乗客が全員そろったのを確認し、バスは再び中央道をひた走ります。山梨へ近づくにつれ、空は雲に覆われてきました。まだ夏らしさが残る初秋の景色を楽しんでいたら、再び眠気が。そこは逆らわずに再び夢の世界へとご案内。。。
次の休憩場所である釈迦堂PAには、諏訪湖SAから約1時間ほどで到着しました。
ここでも15分ほどの休憩となります。発車時刻は10:45でした。
釈迦堂PAを出て勝沼の坂を登り、笹子トンネルを抜けます。東京では下り線の渋滞が発生していたため、このあたりからようやく長野へと向かう高速バスと頻繁にすれ違うようになってきました。
こちらは、京王バス東(当時)X51210号車です。
ふと思い立ってバスロケを見ると、どうやら木曽谷へと向けて走る3901便とスライドしそうな予感。窓の外を注意深く見ていると...
あ、きたきた(^^)
そう、この日は木曽福島線に京王バス東の3列夜行車が運用されていた日の初日だったのです(その時の記事→こちら)。そんな珍運用を、よりによって東京へと向かう木曽福島線の車内から眺められるなんて、なんという巡り合わせでしょうか。逆に渋滞で遅れなければこんなコンディションで撮影することは叶わなかったので、少しばかり渋滞には感謝です。
・・・なんて思っていたら、今度は自分が渋滞に引っ掛かりました。下り線の渋滞のお陰で珍しいものが撮れたと喜んだことに、軽くバチが当たりましたかね(^^; 例によって府中のあたりからだったので大幅な遅れはなさそうなのが救いです。
ほどなくして渋滞を抜け、バスはいつも通り首都高から初台ICまで走ります。塩尻市でその終端部を走った国道20号線・甲州街道に、再び合流です。
バスタ新宿到着のアナウンスが入ります。
長く感じた旅も、心地よい車内と目まぐリしく変わる車窓のお陰で、本当にあっという間に感じます。
バスタ新宿には、定刻+25分で到着となりました。
運転手さん、お疲れ様でした。ありがとうございました!!
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
今回、装いも新たになったおんたけ交通306号車への乗車が叶いました。306号車にはしばらくご無沙汰だったので、今回のように狙えたのは、とても良かったです。と思いきや、今度は相方の305号車にも大型のラッピングが入ったとのことで、そっちの乗車旅も計画しないとなりませんねw
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