エアロクイーン & エアロクイーンの旅(前編)
今回は信南交通のエアロクイーン・871号車に乗車!

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1.高速バスで貸切車に乗れるってスゴくないか?

信南交通の新宿-伊那飯田線(飯田線、伊那駒ヶ根線)には、繁忙期の続行便を中心として貸切車が登板します。当路線の続行を担当するのは伊那バス信南交通。そして両社ともに、12m級貸切車は全車がスーパーハイデッカー!! すなわち、伊那バスの日野車だとセレガスーパーハイデッカー、信南交通の三菱ふそう車だとエアロクイーンがそれぞれ登板することを意味しています。

スーパーハイデッカー車の魅力と言えば、豪華な内装に加え、ハイデッカーよりも更に高い位置からの眺望!これを高速バスで味わうことができるというのですから、否応なしにテンションも上がるというものです。
エアロクイーン & エアロクイーンの旅(前編)
貸切車の豪華な内装(信南交通483号車)

特に大型連休を中心に貸切車が出てくることが多いため、私もここぞとばかりに貸切車を狙い、旅に出かけることが間々あります笑 今回もまた、新宿-伊那駒ヶ根線において貸切車での旅を楽しむことにしました(^^)

でも、今回は凄いですよ!

なんと往復ともに信南交通のエアロクイーンに乗れてしまったのです!!

行き・帰りともに信南交通の貸切車に乗れてしまった今回の旅。豪華な内装や、迫力の外観等を中心にご紹介していきます♪

2.いつもの伊那バス駒ヶ根車庫へ!

信南交通の貸切車に乗れる!!
ってことで、既にテンション爆上がりな私。いつも通り伊那バス駒ヶ根車庫でバスの到着を待ちます。

飯田本社から駒ヶ根車庫への直接回送でやってきたのはこの車たちです!

新宿-伊那駒ヶ根線SN3608便
6:52 伊那バス駒ヶ根車庫発→バスタ新宿行き

<1号車>
信南交通1241号車
エアロクイーン & エアロクイーンの旅(前編)
車種:三菱ふそう エアロエース
型式:2TG-MS06GP
年式:2017年式
ナンバー:松本200か1241
所属営業所:信南交通 飯田本社営業所


1号車にはふそう製AMT機構・SHIFTPILOT搭載のMS0系前期型・1241号車が入りました!こっちはこっちで乗りたかったなぁ(^^;

<2号車>
信南交通871号車
エアロクイーン & エアロクイーンの旅(前編)
車種:三菱ふそう エアロクイーン
型式:QRG-MS96VP
年式:2012年式
ナンバー:松本200か871
所属営業所:信南交通 飯田本社営業所


で、私の乗る2号車はこっち。
アングルの関係でリア写真だけですが、それだけでも大迫力な車高と優美な外観がお分かり頂けるかと(^^)

2号車は、運転手さんとガイドさんのツーマン運行。これも貸切車が高速の続行を担当する当路線ならではの光景です!ガイドさんの乗車扱いを経て、車内へと入ります。

車内はこんな感じ。
エアロクイーン & エアロクイーンの旅(前編)
昼間なので上掲のようなランプ系は点灯していませんでしたが、青を基調とするゆったりした内装なことが分かります。ちなみに乗車定員は正座席45名+補助席6名の51人乗りとなります。

当車両のシート。
エアロクイーン & エアロクイーンの旅(前編)
青いチェック柄のシートモケットを纏うハイグレードシートです。ハイスタンダード仕様と比べると肉厚なシートとなっており、ヘッドレストのあたりもフカフカしています。

最前席にはなかなか凝ったデザインのテーブルも設えてありました。
エアロクイーン & エアロクイーンの旅(前編)
ワインレッドな木目調のテーブルなんて、なかなかお目にかかれないと思います。

貸切車ということで、暖色系のウォームランプも点灯。
エアロクイーン & エアロクイーンの旅(前編)
落ち着いた温かみのある車内照明です。ふそうのウォームランプは個人的にすごく好きなアイテムです。

この車はスピーカーユニットも特徴的。
エアロクイーン & エアロクイーンの旅(前編)
ワンマン運行を想定しているからか、簡易型の降車ボタンが付いています。

まさしく「クイーン」の名に相応しい、ホスピタリティに溢れた車内です。こんな豪華な空間で過ごす今回の旅は、さぞかし素晴らしいことでしょう。発車前からワクワクが止まりません(^^)

3.エアロクイーンの乗り心地を満喫

発車時刻となり、1号車が先発して発車します。
1号車に遅れること数分、私の乗る2号車も発車となりました。

伊那バスターミナルの乗車バースは、エアロシリーズの旋回半径の問題で2台まとめて入ることができないため、こうした措置を取るようです。

乗り心地は、さすがのエアロクイーンです。
道路の凹凸も軽やかに捌くサス、ゆったりしつつもボディ剛性を感じる上下の揺れが本当に快適です。驚いたのは小刻みな揺れがあまり来ないこと。余分な音がせず、油断すると夢の世界に引き込まれそうです。そして何よりも、運転手さんの丁寧な運転が、この快適性を担保しているように思います。

案内放送は、自動放送ではなくガイドさん。
行路の案内や所要時間、休憩場所、車内マナーについてなど、きめ細やかなアナウンスが流れます。

バスはいつも通り、駒ヶ根バスターミナル→宮田→沢渡と乗車扱いを行っていきます。増発が付いていたくらいですから結構混雑するのかと思いきや、この時点では乗車してくる人も疎らでした。

伊那バスターミナルに到着。ここで1号車に追いつきました。
エアロクイーン & エアロクイーンの旅(前編)
到着からほどなくして1号車が発車。見事というほかないタイミングです。

ところで、上の写真をご覧頂くと分かりますが、スーパーハイデッカーの座席位置の高さが実感できると思います。ハイデッカー車であるエアロエースよりも頭2つ分くらい高い位置に座席があるので、エースを見下ろせるくらいの高さがあります。

伊那バスターミナルと、その次の伊那インター前でお客さんが一気に増加しました。駒ヶ根のみならず、伊那市内からの需要も多いことを実感します。

バスは伊那インターから中央道に乗り、中央道箕輪→中央道辰野と乗車扱いを行っていきます。
エアロクイーン & エアロクイーンの旅(前編)
高速に乗った方が、クイーンの床の高さをより実感できますね♪

辰野を出たら、休憩場所の双葉SAに直行です。所要時間は辰野を出てから40~50分ほどであり、ほぼ定刻通りで運行されている模様です。
エアロクイーン & エアロクイーンの旅(前編)
双葉SAで2台並んでいるところをパチリ。エース・クイーンの比較画像みたいですね笑

クイーンの優美な後ろ姿。
エアロクイーン & エアロクイーンの旅(前編)
ピカピカに磨かれた車体が、クイーンの威容を際立たせています。

あ、そうそう。
これを撮りたかったのです。
エアロクイーン & エアロクイーンの旅(前編)
FUSO Aeroのペットネームが書かれたプレート!間近で見るとカッコいいなぁ...

私たちの並びの隣には、横浜へと向かうベイブリッジ号の姿がありました。
エアロクイーン & エアロクイーンの旅(前編)
3608便に乗ると、時刻表の関係で必ずと言って良いほど遭遇する路線です。ちなみに、この日の担当は元・伊那バス駒ヶ根営業所→現・松川営業所の伊那バス27196号車でした!

こんなことをしていると、休憩時間はあっという間に終わります。まぁ、私のような人種にとって、休憩時間はむしろ作業時間なものでw

15分の休憩の後、バスは再び新宿へ向かって走っていくのでした。

4.名残を惜しみつつ、バスタ新宿へ

双葉SAを出ると、甲府盆地から笹子トンネルを経て大月へ。渋滞スポットの上野原から小仏トンネルを抜けると、景色が目まぐるしく変わっていきます。

圏央道の迷路のような高架をくぐり、その先の中央道八王子から降車扱いが始まります。このバス停、かつては「元八王子」と呼ばれていた時期があったような...?

ガイドさんの降車案内では、降車予約のあるバス停がバスタだけなので、このまま新宿へ向かうとのこと。お客さんからの変更もなかったため、超特急便もかくやというような直行経路でバスタへ向かいます。

バスタ新宿は、大型連休初日だったことにより、だいぶ混雑していました。降車エリアもいっぱいだったらしく、いつもなら3階で降車となるはずが、今回は4階で降車となりました。
エアロクイーン & エアロクイーンの旅(前編)
D11番バス停に停車し、ここで降車です。お陰様で、大きな渋滞に巻き込まれることもなく、10分程度の遅れで到着となりました。あと、Dエリアで降りたのは、なんだかんだ始めてかも知れないです。

お客さんが降車すると、バスは早々に回送されていきました。
エアロクイーン & エアロクイーンの旅(前編)
運転手さん、ガイドさん、お疲れ様でした。ありがとうございましたm(__)m

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

今回の旅、実は8年ぶりくらいに信南交通のMS9系クイーンに乗車できた特別な旅でした。その当時は新車だった871号車も、今となってはすっかり中堅メンバー。そして、8年前に信南交通の主役だったMS8系クイーンは、今や絶滅危惧種。時代の流れは速いものです。バスは鉄道に比べると世代交代が早いので、なおのことそれを感じます。

高速の増車で眺めるだけだったエアロクイーンにこうして乗ることができたのは僥倖でした。豪華で快適な車内を始発から終点まで満喫できたのは、この上ない贅沢です。これだけでも大満足だったなぁと思います(^^)

でも、冒頭での予告通り、今回の帰りもエアロクイーンです!帰りはどんな車が来てくれたのか、後編も是非お楽しみに!!


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Posted by むすまる(2号車) at 07:00│Comments(0)信南交通中央高速バス新宿-伊那駒ヶ根線乗車記
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