2021年05月29日
飯田市を走るEVバス・信南交通1430号車
本年1月より、飯田市内において電気バス(EVバス)を使用した次世代モビリティの運行実証が開始されています!
これは、飯田市、信南交通株式会社、中部電力株式会社の三者間で締結された「地域循環共生圏構築による持続可能な地域づくりに向けた新たなモビリティの活用実証に係る基本協定」に基づくもので、再生可能エネルギーの普及拡大や地域マイクログリッド化を通じ、地域レベルでの持続可能性を高めるエネルギーマネジメントの実証を目指していくことなどが掲げられています。
中部電力プレスリリース
https://www.chuden.co.jp/publicity/press/1203791_3273.html
また、飯田市は今年3月に「2050年いいだゼロカーボンシティ宣言」を行っており、こうした取り組みとも密接に関係する事業となります。
飯田市プレスリリース
https://www.city.iida.lg.jp/site/ecomodel/2050iidazerocarbon.html
こちらがその運行を担うEVバス・信南交通1430号車です!
飯田市内を巡る市内循環線でほぼ毎日運行されています。車両としては、中国の電池・電気自動車メーカーであるBYD社が日本のコミュバス向けに販売する "J6" が採用となりました。
----------------

信南交通1430号車
車種:BYD J6
型式:K6RA
年式:2020年式
ナンバー:松本200か1430
所属営業所:信南交通 飯田本社営業所
----------------
縦目のLEDランプや日野ポンチョを思い起こさせるホイールベースの広い車体がなんともえいず特徴的。デザインもカラフルなので、どこを走っていても良く目立ちます。
そんな奇抜なデザインでありながら、飯田駅前や飯田の町並みに良く馴染むのが不思議です。



大板の緑ナンバーを装着したJ6というのも、全国的にはまだまだ珍しいのではないでしょうか。同じ長野県内での先行事例である東御市のRIDE’Nも白ナンバーでした。
また、信南交通では今回の運行実証に合わせて車庫の一角に充電スタンドを整備し、車庫での休憩時に充電しているようです。BYD社のホームページでは、満充電時におけるJ6の航続距離が200kmと公表されており、市街地での運行には十分なように思えます。
上述の実証実験計画では、実際の運行を通じて「環境負荷低減効果や経済性、快適性を検証するとともに、導入したEVバスの運行スケジュールに応じた最適な充電方法を検討することで、再生可能エネルギーの利用拡大(エネルギーの域産域消)などを目指す(上記プレスリリースより引用)」としており、EVバスの社会実装を最適な形で行えるように模索していくようです。
加えて、信南交通では既に「丘のまちプチバス『プッチー』」という小型電気バスの運行実績があります。つまり、1430号車は同社で2台目の電気バスということになりますかね。時代を先取りし、新しいタイプの車両を積極的に取り入れていく信南交通や飯田市の姿勢がよく表れているようです。
******************
せっかくなので1430号車に乗車してみました!
車内は広々とした天井の高い作りになっています。

運転席と運賃箱の位置がちょっと高いのが気になりますが、それ以外のレイアウトは標準的な小型ノンステップといった感じです。
シートは信南交通らしい?青色のモケットが貼ってあります。

シートが硬い座席には、同色のクッションまで置いてくれているという徹底ぶりに頭が下がります。
降車ボタンはオージ製で、車内各所の使いやすい所に配置されています。

行先案内表示はLCDディスプレイ。

大きな文字とバスが動くアニメーションで、分かりやすい表示になっています。

また、座席の一部にはUSBコンセントも配されています。

全ての座席にあるわけではないですが、必要に応じて携帯機器を充電できるようになっています。
最後部に妙に圧迫感があるな...と思ったら、電池が収められたボックスが天井近くまで達しています。

電池ボックス上部に添えられた注意書きには「物を置く禁止」と...(^^;
非常口はノンステエリアの後方にありました。

この辺のレイアウトはポンチョと同じような感じですね。
市内循環線は約1時間のコースですが、EVバスの独特な乗り心地や周りの景色を楽しんでいたら、本当にあっという間でした。走りはというと、ブレーキに少々クセがあるように見受けられたものの、加速も乗り心地も申し分なしといったところ。坂道や狭隘路の多い飯田市を軽快に走る姿は、さすがEVバスというべきでしょうか。改めてJ6の完成度の高さを感じました。
信南交通1430号車は今日も飯田の街を走っています。地域の足としての役割はもちろん、南信州での次世代モビリティ、地域エネルギーマネジメント実証の牽引役として、引き続き頑張ってほしいですね!
****************************
カーボンニュートラルを前提とした成長戦略は、今やあらゆる分野で欠くことのできない基本方針となっています。環境保全と利便性・快適性・経済性を両立し、持続的かつレジリエントな発展を目指す...言うは易しですが、いくつもの障壁が存在することは想像に難くありません。要素技術や理念ばかりが先行しても、社会システムが付いてこないと片手落ちになります。「できるところから少しずつ」といった具合に、社会そのものが形を変えながら徐々に浸透していくことになるのでしょう。EVバスを活用した公共交通は、そんな社会システムを作り上げる上での重要な一歩となるのかも知れませんね。
実際、公共交通をモデルとした次世代モビリティ改革は、環境保全と地域の持続的発展を旗印として、全国に拡大しつつあります。EVバスの運行などを取り入れた次世代公共交通は、これからどんな姿を見せてくれるでしょうか。今後の活躍に期待です!

★余談
東御市での電気バス実証実験の模様も併せてご参考になれば。
①東御市で電気バスの実証実験が始まりました!
http://msmrbus2.naganoblog.jp/e2532421.html
②東御市でのEVバス実証実験第二期(BYD J6登場!)
http://msmrbus2.naganoblog.jp/e2555209.html
これは、飯田市、信南交通株式会社、中部電力株式会社の三者間で締結された「地域循環共生圏構築による持続可能な地域づくりに向けた新たなモビリティの活用実証に係る基本協定」に基づくもので、再生可能エネルギーの普及拡大や地域マイクログリッド化を通じ、地域レベルでの持続可能性を高めるエネルギーマネジメントの実証を目指していくことなどが掲げられています。
中部電力プレスリリース
https://www.chuden.co.jp/publicity/press/1203791_3273.html
また、飯田市は今年3月に「2050年いいだゼロカーボンシティ宣言」を行っており、こうした取り組みとも密接に関係する事業となります。
飯田市プレスリリース
https://www.city.iida.lg.jp/site/ecomodel/2050iidazerocarbon.html
こちらがその運行を担うEVバス・信南交通1430号車です!
飯田市内を巡る市内循環線でほぼ毎日運行されています。車両としては、中国の電池・電気自動車メーカーであるBYD社が日本のコミュバス向けに販売する "J6" が採用となりました。
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信南交通1430号車
車種:BYD J6
型式:K6RA
年式:2020年式
ナンバー:松本200か1430
所属営業所:信南交通 飯田本社営業所
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縦目のLEDランプや日野ポンチョを思い起こさせるホイールベースの広い車体がなんともえいず特徴的。デザインもカラフルなので、どこを走っていても良く目立ちます。
そんな奇抜なデザインでありながら、飯田駅前や飯田の町並みに良く馴染むのが不思議です。
大板の緑ナンバーを装着したJ6というのも、全国的にはまだまだ珍しいのではないでしょうか。同じ長野県内での先行事例である東御市のRIDE’Nも白ナンバーでした。
また、信南交通では今回の運行実証に合わせて車庫の一角に充電スタンドを整備し、車庫での休憩時に充電しているようです。BYD社のホームページでは、満充電時におけるJ6の航続距離が200kmと公表されており、市街地での運行には十分なように思えます。
上述の実証実験計画では、実際の運行を通じて「環境負荷低減効果や経済性、快適性を検証するとともに、導入したEVバスの運行スケジュールに応じた最適な充電方法を検討することで、再生可能エネルギーの利用拡大(エネルギーの域産域消)などを目指す(上記プレスリリースより引用)」としており、EVバスの社会実装を最適な形で行えるように模索していくようです。
加えて、信南交通では既に「丘のまちプチバス『プッチー』」という小型電気バスの運行実績があります。つまり、1430号車は同社で2台目の電気バスということになりますかね。時代を先取りし、新しいタイプの車両を積極的に取り入れていく信南交通や飯田市の姿勢がよく表れているようです。
******************
せっかくなので1430号車に乗車してみました!
車内は広々とした天井の高い作りになっています。
運転席と運賃箱の位置がちょっと高いのが気になりますが、それ以外のレイアウトは標準的な小型ノンステップといった感じです。
シートは信南交通らしい?青色のモケットが貼ってあります。
シートが硬い座席には、同色のクッションまで置いてくれているという徹底ぶりに頭が下がります。
降車ボタンはオージ製で、車内各所の使いやすい所に配置されています。
行先案内表示はLCDディスプレイ。
大きな文字とバスが動くアニメーションで、分かりやすい表示になっています。
また、座席の一部にはUSBコンセントも配されています。
全ての座席にあるわけではないですが、必要に応じて携帯機器を充電できるようになっています。
最後部に妙に圧迫感があるな...と思ったら、電池が収められたボックスが天井近くまで達しています。
電池ボックス上部に添えられた注意書きには「物を置く禁止」と...(^^;
非常口はノンステエリアの後方にありました。
この辺のレイアウトはポンチョと同じような感じですね。
市内循環線は約1時間のコースですが、EVバスの独特な乗り心地や周りの景色を楽しんでいたら、本当にあっという間でした。走りはというと、ブレーキに少々クセがあるように見受けられたものの、加速も乗り心地も申し分なしといったところ。坂道や狭隘路の多い飯田市を軽快に走る姿は、さすがEVバスというべきでしょうか。改めてJ6の完成度の高さを感じました。
信南交通1430号車は今日も飯田の街を走っています。地域の足としての役割はもちろん、南信州での次世代モビリティ、地域エネルギーマネジメント実証の牽引役として、引き続き頑張ってほしいですね!
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カーボンニュートラルを前提とした成長戦略は、今やあらゆる分野で欠くことのできない基本方針となっています。環境保全と利便性・快適性・経済性を両立し、持続的かつレジリエントな発展を目指す...言うは易しですが、いくつもの障壁が存在することは想像に難くありません。要素技術や理念ばかりが先行しても、社会システムが付いてこないと片手落ちになります。「できるところから少しずつ」といった具合に、社会そのものが形を変えながら徐々に浸透していくことになるのでしょう。EVバスを活用した公共交通は、そんな社会システムを作り上げる上での重要な一歩となるのかも知れませんね。
実際、公共交通をモデルとした次世代モビリティ改革は、環境保全と地域の持続的発展を旗印として、全国に拡大しつつあります。EVバスの運行などを取り入れた次世代公共交通は、これからどんな姿を見せてくれるでしょうか。今後の活躍に期待です!
★余談
東御市での電気バス実証実験の模様も併せてご参考になれば。
①東御市で電気バスの実証実験が始まりました!
http://msmrbus2.naganoblog.jp/e2532421.html
②東御市でのEVバス実証実験第二期(BYD J6登場!)
http://msmrbus2.naganoblog.jp/e2555209.html
アルペン伊那号(大阪-伊那箕輪線)の運行会社変更
高速バス名古屋線-南アルプスジオライナー号乗り継ぎチャレンジ!
【乗車記】名古屋-伊那箕輪線SN14515便(信南交通1241号車)
【乗車記】新宿-伊那駒ヶ根線SN3608便(信南交通1243号車)
【惜別乗車】信南交通694号車
2020年もお世話になりました!
高速バス名古屋線-南アルプスジオライナー号乗り継ぎチャレンジ!
【乗車記】名古屋-伊那箕輪線SN14515便(信南交通1241号車)
【乗車記】新宿-伊那駒ヶ根線SN3608便(信南交通1243号車)
【惜別乗車】信南交通694号車
2020年もお世話になりました!